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北朝鮮外相の訪中 韓中・米中首脳会談控え対応調整か=韓国政府
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は30日、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相が訪中した意図について、韓国南東部・慶州で来月31日に開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて開催が予定されている韓中・米中首脳会談を控え、中国と対応策を調整するためとの見方を示した。
崔氏は中国の王毅・共産党政治局員兼外相と会談した際などに、韓国や米国との首脳会談の結果文書に「北朝鮮の非核化」を盛り込まないよう要請した可能性もある。
この当局者は、習近平国家主席が朝鮮労働党創建80年(10月10日)を迎えて行われる閲兵式(軍事パレード)に出席する可能性は低いと予想した。これまで中国の最高指導者が朝鮮労働党の創建記念日に訪朝した例はないことや、今月初めに中朝首脳会談が開かれたことから、再び会談する可能性は低いためだ。
崔氏は27日から北京を訪れており、30日に帰国する。今回は専用機を利用したことから、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が訪中を重要視している表れとも受け止められる。