社会総合
キンパ祭り大盛況、人口13万人・金泉に二日間で15万人来場
人口13万人の慶尚北道金泉市で、「金泉キンパ(韓国のり巻き)祭り」が開催され、二日間でおよそ15万人が来場したことが分かった。昨年は10万人が来場したが、それを大幅に上回る数字だ。このキンパ祭りは、「金泉(キムチョン)と聞くとキンパのチェーン店『キンパ天国』(略称:キムチョン)を思い浮かべる」というアンケート結果をきっかけに、昨年から金泉で開催されるようになった。
【写真】キンパに長蛇の列
金泉市が10月26日に明らかにしたところによると、キンパ祭りは初日の25日から8万人が詰めかけた。今回の祭りは、「準備不足だ」と指摘された昨年の祭りを教訓に、キンパの数量・シャトルバス・駐車場・イベント会場を4-6倍以上増やした。昨年の第1回開催では準備したキンパが3時間で売り切れてしまい、「キンパのないキンパ祭り」と批判を受けたからだ。
金泉市は、キンパの供給業者を4倍に増やし、キンパを10万本準備した。駐車場とシャトルバスも5倍に増やした。しかし、ここまで準備したにもかかわらず殺到する観光客をさばききれず、駐車場6635台分が開始2時間で満車となり、会場周辺の道路は至る所が臨時駐車場に一変した。
準備したキンパ10万本も、祭りが終了する午後5時ごろには品切れとなり、キンパの数量を表示するスクリーンには「全てのキンパが売り切れました。ありがとうございます」と表示された。
金泉市は、このところ米国で冷凍キンパが流行していることや、ネットフリックスのアニメ映画『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』のキンパを食べるシーンなどが人気を集めたことから、会場に観光客が多数集まったと分析した。金泉市の関係者は「最近のキンパブームに加え、祭りの運営を改善したというニュースが広まったことで、観光客がさらに集まったようだ」と話した。
キンパ祭りの2日目も来場者が殺到したため、金泉市は午前中から「キンパ祭りの来場者及び交通混雑予想、一般車両の会場への進入統制」などの内容が書かれた一斉メールを送った。キンパも10万人分を追加で用意した。
多くの観光客がキンパを味わえるよう、ブースごとに1人4本までと購入個数を制限した。7万人以上が会場を訪れたが、昨年のような「キンパ売り切れ騒動」は起きなかった。会場を訪れたチョ・ヒョンチョルさん(65)は「国民学校時代に引っ越してきて以来、金泉に55年住み続けているが、こんなに大勢の人が集まったのは初めてだ」「これからは金泉の特産物はスモモではなくてキンパにしないとね」と話した。
金泉市の関係者は「今年の祭りで明らかになった問題点などを改善し、来年の準備に反映させたい」と話した。
金泉=イ・スンギュ記者