▲イラスト=UTOIMAGE

 台所で料理をしていたヒューマノイドロボットが、食べ物を床にこぼし、滑ってしまう様子を収めた動画が公開された。

 英紙「デーリー・メール」は3日(現地時間)、「ロボットが工場や倉庫で人間を代替する可能性はあるが、料理人は当分、仕事を失う心配をする必要はないだろう」としつつ、ある実験映像を紹介した。

【写真】調理中に床にこぼした食べ物を踏んで転んだヒューマノイドロボット

 映像には、ウィスリンディーゼル(WhistlinDiesel)という名前で活動しているユーチューバーが最近、中国のロボット企業ユニツリー(Unitree)のヒューマノイドロボット「G1」に昼食の調理を任せる様子が収められていた。

 ウィスリンディーゼルは「ゲームをしてくるから料理しておいて」と言い、ロボットの手に炒め物が入ったフライパンを握らせると、台所を離れた。

 しかしロボットはフライパンをきちんと制御できず、食べ物を床にこぼし、床にこぼした食べ物を踏んで滑ってしまうという事態まで起きた。

 映像に登場するG1は重量35キロ、高さ1.32メートル。23の関節自由度を有するおよそ8万ドル(約1230万円)のロボットだ。3Dライダー(LiDAR)センサーや深度カメラまで搭載し、商用ロボットの中でも高い水準の認知能力を備えると評されている。

 ユニツリーは、自社ロボットが「人の手を模倣して物体を正確に操作できる」と宣伝しているが、同メディアは「この滑稽な実験は、ロボットが台所で信頼に値するほど巧みではないかもしれないと示唆している」と評価した。

 動画を見たインターネットユーザーたちは「最高のコメディー」「ロボット実験の中で最も率直かつ現実的なテストだ」などの反応を示した。

 一部の人は、G1はまだ具体的な命令なしに厨房(ちゅうぼう)環境に適応できる水準ではない、という点を指摘した。こうした人々は、ウィスリンディーゼルがわざと複雑な環境でロボット実験を行ったことに言及しつつ「20年以内にあなたはロボットに殺されそう」「AI(人工知能)が7年以内に人類を滅ぼすだろう」などの懸念も示した。

キム・ジャア記者

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