▲イラスト=UTOIMAGE

 一週間に1回以上チーズを食べると、認知症発症リスクを大幅に低下させ得るという研究結果が出た。

 英紙デイリー・メールが10月28日(現地時間)報じたところによると、日本の研究チームがおよそ8000人を対象に実施したチーズと認知症予防の関連性についての研究結果を国際学術誌「Nutrients」で発表したという。

■チーズをよく食べる高齢者、認知症のリスク低い

 研究に参加した人の半分はチーズをまったく食べず、残りの半分は一週間に最低1回以上チーズを食べた。その結果3年後には、チーズを食べた人は食べなかった人に比べ、認知症を発症する確率が24%低いことが分かった。研究が終わるころ、チーズを食べた人の3.39%が認知症を発症した一方、食べなかった人は4.45%が認知症と診断された。

 研究チームはフルーツ、野菜、肉、魚の摂取など、異なる食習慣も考慮した。こうした要因を反映しても、チーズの摂取は認知症リスクを21%低下させることが分かった。研究チームは「今回の研究結果は、乳製品が認知症予防に役立つ可能性があるという既存の考えと一致する」と説明した。

 また、研究チームは「チーズに含まれる栄養成分のおかげで、認知症から保護する効果が得られる可能性がある」と主張した。

 さらに「チーズにはタンパク質、必須アミノ酸、ビタミンK2、抗酸化物質、ペプチドおよびプロバイオティクスが豊富に含まれている」とした上で「タンパク質とアミノ酸は神経細胞を損傷から保護する過程の、神経細胞の維持を支援する」と説明した。

 ただし、研究チームはチーズの摂取を推奨する前に追加の研究が必要だと主張している。

 チーズの摂取が認知症発症リスクを低下させるという結果は、以前にも出ていた。日本で65歳以上のおよそ1500人の健康と食習慣を観察した結果、定期的にチーズを食べている人たちは認知テストでよりよい点数を得た。

キム・ジャア記者

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