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「東太平洋でテロ犯3人射殺」 米軍が麻薬運搬船の撃沈映像を公開
米軍が東太平洋で、麻薬運搬が疑われる小型船を攻撃し、3人を射殺したと発表した。
米CNNなどによると、米南方軍(SOUTHCOM)は16日(現地時間)、X(旧ツイッター)で「合同タスクフォース『サザン・スピア』は15日にピート・ヘグセス国防長官の指示に従い、テロ組織が運航する船舶に物理的な大打撃を与えた」と明らかにした。
【写真】麻薬運搬船 撃沈の瞬間
さらに「情報当局は、この船舶が違法な麻薬密輸にかかわっており、把握されている麻薬密売ルートを移動中で、麻薬を運搬していることを確認した」と説明した。
また「船に乗っていた麻薬テロリストの男3人が死亡した」「この船は東太平洋上で麻薬を密輸中で、国際水域で攻撃を受けた」と続けた。
米南方軍は、問題の船を攻撃する映像もあわせて公開した。映像には、船が炎に包まれる様子が映っている。
トランプ政権は中南米地域で、麻薬運搬が疑われる小型船を相次いで攻撃している。
船舶への攻撃は今回で21回目だという。攻撃には戦闘機、ドローン、ヘリコプターなどが動員され、この攻撃によってこれまでに少なくとも83人が死亡したとCNNは伝えた。
米司法省は、行政府が空爆を遂行するに当たって議会の承認はいらないとの立場を明らかにしたが、民主党と一部の共和党議員の間からは、犯罪の証拠提示と議会の承認なしに攻撃を敢行することについて懸念も出ている。
キム・ジャア記者