▲イラスト=UTOIMAGE

 五輪マラソン銀メダリストの李鳳柱(イ・ボンジュ)さんが難治性運動障害「ジストニア(筋緊張異常症)」を乗り越えて5キロメートルを走りきった。芸能関係者が5日に明らかにした。

 関係者によると、李鳳柱さんは3日に公開された歌手sean(ショーン)さんのユーチューブ・チャンネル「seanと一緒に」の「リレーランニング」チャレンジ動画に登場し、5キロ走ったとのことだ。

【写真】ジストニアを発症した李鳳柱さん…背中と首が曲がった様子と元気に走る姿

 リレーランニングはランナー20人が1人当たり5キロずつを順に走るイベントで、李鳳柱さんは17人目のランナーとして登場した。

 李鳳柱さんはランニング前、「先週もベトナムに行って10キロ走ってきた」と自信を見せた。実際に走り出すと後半に息が上がった様子も見せたが、ペースをキープして完走した。

 Seanさんは「1年前はゆっくり歩くことしかできなかったが、今はとても元気そうに見える。10キロを60分くらい(1キロ6分台のペース)で走ると言っていたが、今回は1キロ4分25秒台のペースだった」と語った。

 李鳳柱さんは2020年1月に原因不明の痛みに苦しみ、ジストニアと診断された。ジストニアは筋肉の収縮と緊張の程度を調整する中枢神経系に異常が生じて発症する難治性運動障害だ。

 首がねじれたり傾いたりする症状が多いが、李鳳柱さんも上体が前に曲がり、首は90度に曲がった。つえなしには歩くことすら難しく、車いすに乗っていた時期もあった。

 李鳳柱さんは「30分だけでも自分の体で走りたい」とリハビリに取り組み、その結果、約2年前から徐々にランニングを再開できるようになったとのことだ。

 李鳳柱さんはこの日、5キロを22分30秒で完走した。完走後、「体調はかなり良くなったのか」という質問に、李鳳柱さんは「少しずつ良くなっている」と答えた。

ペ・ドンジュ記者

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