【ソウル聯合ニュース】韓国の最大野党「国民の力」と少数野党「改革新党」は21日、政治家らが世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から金品を受け取ったとされる疑惑を捜査する特別検察官の設置を巡り、与野党すべての国会議員を捜査し、第三者が特別検察官を推薦することで合意した。

 国民の力の宋彦錫(ソン・オンソク)院内代表と改革新党のチョン・ハラム院内代表が記者団に明らかにした。

 宋氏は特別検察官の設置に関する法案を改革新党と共同で提出する方針を示した。チョン氏は特別検察官の捜査範囲について、「与野党の政治家の金品授受、政治資金法違反などになる」と述べた。

 一方、与党「共に民主党」の朴洙賢(パク・スヒョン)首席報道官は記者会見を開き、野党が特別検察官の任命を求めていることについて、「現段階では特別検察官を受け入れる状況ではない」と表明。「警察の特別捜査チームが設置されており、近いうちに真実が明らかになることを期待している」と述べた。

 警察は旧統一教会が2018年から20年にかけて、李在明(イ・ジェミョン)政権で海洋水産部長官を務めた共に民主党の田載秀(チョン・ジェス)議員、同党の林鍾聲(イム・ジョンソン)前議員、「未来統合党」(現「国民の力」)の金奎煥(キム・ギュファン)元国会議員に金品を贈った疑いがあるとして捜査を行っている。

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