▲イラスト=UTOIMAGE

 【NEWSIS】英イングランドで動物福祉の一環として、ロブスターなどの甲殻類を生きたまま熱湯に入れることが禁止される。

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 英紙ガーディアンが22日(現地時間)、報じた。それによると、英国与党・労働党は同日に発表した動物福祉強化戦略の中にこのような内容を盛り込んだという。

 英国政府の関係者らは「甲殻類を生きたままゆでるのは、食材処理方法として許されるものではない」として、近く関連指針を発表する予定だと明らかにした。

 既にスイス、ノルウェー、ニュージーランドなど一部の国では、動物を生きたまま調理することが法律で禁じられている。動物福祉団体などは、ロブスターを熱湯に入れる前に電気ショックなどを与えて気絶させるか、氷で冷却するなどの方法が、より思いやりがあると主張した。

 今回の措置は、2022年に保守党政権が導入した法律をベースにしている。この法律はタコ、カニ、ロブスターなどの無脊椎動物にも苦痛を感じる感覚があることを認めている。

 甲殻類保護団体「クラスタション・コンパッション」のトップを務めるスタージョン氏は「意識のある動物を熱湯に入れれば、数分間は激しい苦しみを味わうことになる」として、政府による今回の決定を歓迎した。

 労働党がこの日発表した動物福祉強化戦略にはこの他にも、採卵鶏やブタを狭いケージ内で飼育することを禁じる内容や、繁殖を目的とした犬の工場式飼育の禁止、犬用の電気ショック首輪の使用禁止に関する協議、養殖魚類に対する人道的な食用処理基準の導入などが盛り込まれた。

 狩猟に関する規制も強化され、繁殖期にあるウサギの狩猟を禁止するほか、馬に乗ったハンターが犬を使ってキツネ狩りをするという方法を禁じる方針も盛り込まれた。

キム・ヘギョン記者

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