裁判
「有罪の予断」で被告人を叱って弁護人に監置命令? 韓悳洙懲役23年判決言い渡したのは李在明大統領の刑事裁判を無期限延期した李珍官判事
21日に韓悳洙(ハン・ドクス)前首相に懲役23年を言い渡したソウル中央地裁刑事33部の裁判長、李珍官(イ・ジングァン)部長判事(52歳)は、裁判の過程でも露骨な質問をして注目を集めていた。こうした姿に対し、韓国法曹界の内外では「裁判指揮権を厳格に行使している」という評価がある一方、「有罪の予断を持って裁判を引っ張っているようだ」という指摘も出た。
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李部長判事は裁判の過程で、韓・前首相に「首相だった被告人は国民のためにどんな措置を取ったのか」と尋ね、「国務委員(閣僚)も被害者」という朴庠禹(パク・サンウ)前国土交通部(省に相当、以下同じ)長官に対しては「(国務会議〈閣議〉に)行ったのに、何もおっしゃらなかったのか」ととがめたこともある。宋美玲(ソン・ミリョン)農林畜産食品部長官に向けては「戒厳宣布に全て反対したとおっしゃったが、実際に影響を及ぼしたわけではないではないか」とも発言した。
さらに、昨年10月の公判で李部長判事が、内乱ほう助容疑を適用した特別検察官側に「内乱重要任務従事容疑を追加して起訴状を変更してほしい」と要求すると、「既に有罪という心証をほのめかした」という評価が多数出た。また李部長判事は、昨年11月に尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領と金竜顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官、李祥敏(イ・サンミン)前行政安全部長官などを証人として呼んでも出席しなかった際、それぞれ過料500万ウォン(現在のレートで約54万円)を賦課して勾引状を発布した。金・前長官の弁護人が法廷で騒ぎを起こしたときは監置15日の宣告も行った。韓国法曹界のある人物は「李部長判事の裁判進行はあまりに露骨」「裁判長が厳格さを超えて自分の考えを全てさらけ出す裁判は、望ましいとは見なし難い」と語った。
李部長判事は慶尚南道馬山高校とソウル大学法学部を卒業し、2003年に司法研修院を第32期で修了した後、判事に任用された。中央地裁刑事33部の裁判長として昨年2月に赴任した。李部長判事は李在明(イ・ジェミョン)大統領の「大庄洞・慰礼・ペクヒョン洞・城南FC」事件の裁判を担当していたが、李大統領が当選した後、韓国憲法上の不訴追特権を理由に裁判を無期限延期した。併せて起訴された鄭鎮相(チョン・ジンサン)元「共に民主党」政務調整室長の裁判は進行中だ。
イ・ミンジュン記者