▲イラスト=UTOIMAGE

 ソウル大学機械工学部の高承煥(コ・スンファン)教授と、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の陳剛(チェン・ガン)教授、現代自・起亜の共同研究チームが、自動車のガラスに貼りつけて太陽光による車内の過剰な温度上昇を抑える「透明放射冷却フィルム」を開発した。このフィルムを貼りつければ、車内の温度を最大6.1度下げることができ、冷房のエネルギーもおよそ20%節約できる。

【図】透明放射冷却フィルムのしくみ

 研究チームが開発したフィルムは、ナノ単位の厚さの薄膜を何層も積み重ねて作る。可視光線はよく透過して視野は明るくするが、太陽光の中でも熱を多く作り出す近赤外線は反射し、熱の流入を減らしてくれる。また、車内の熱は中赤外線に変換して放出する。

 気候が異なる複数の国、夏と冬に自動車にフィルムを貼りつけて実験した結果、全ての温度で一貫して車内の温度が低く維持されることを確認した。エアコンを作動させてから、車内が「快適だ」と感じられる状態になるまでにかかる時間も、17分短縮された。ソウル大学の高承煥教授は「現在、企業と透明放射フィルムの商用化を進めている」と語った。

宋恵真(ソン・ヘジン)記者

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