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巨額の補償金を手にした「戦争英雄」ロシア軍将校、自分に銃を向けて撃っていた
ロシア軍将校が自らの体に銃を撃ち、これを戦闘で負傷したようにみせかけ巨額の補償金を受け取った事実が明らかになった。
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米ニューヨーク・タイムズなどが19日(現地時間)に報じた。それによるとロシア連邦捜査委員会はロシア空挺(くうてい)部隊・第83独立空中襲撃旅団所属のコンスタンチン・フロロフ中佐を起訴したという。戦闘中の負傷に対する補償金を受け取るため、自らの体に銃を撃つ自傷計画を実行に移した容疑だ。
フロロフ中佐の自傷計画には別の指揮官1人と30人以上の兵士、さらに軍医まで加担していたという。ロシア連邦捜査委員会によると、兵士らによる虚偽申告でロシア軍には約2億ルーブル(約4億円)の損失が発生したという。
ロシアのプーチン大統領は2024年11月、兵士らが重傷を負った場合に300万ルーブル(約600万円)、軽傷の場合は100万ルーブル(約200万円)の補償金を支払うとする法令を承認した。
フロロフ中佐は来月には裁判が行われる予定だが、裁判前から有罪を認めることで減刑を求めているという。
通称「処刑人」と呼ばれてきたフロロフ中佐はロシアの宣伝メディアでは英雄として称賛されてきた。一連の報道でフロロフ中佐は胸に四つの勲章を着けてテレビに出演し、戦場で負ったする負傷を見せたことがある。ロシア国防省が公開した動画では戦場での活躍について語ることもあった。
ロシア軍では指揮官が兵士らに休暇を与える見返りに金品を要求し、また負傷を誇張させ補償金を受け取らせるなどの不正も広がっているという。そのためフロロフ中佐は「自分だけが標的として捜査を受けている」「別の兵士たちは無罪になった」などと主張している。
ニューヨーク・タイムズは「ウクライナ戦争に従軍したロシア軍兵士たちはただ金のためだけに戦っていると認識されている」「今回の事件でロシア軍に集中する経済的、社会的特権に対する一般民衆の不満はさらに高まるだろう」と報じた。
チョン・チェビン記者