▲第432回国会(臨時国会)の第8回本会議で通称「法歪曲罪」と呼ばれる刑法一部改正案(修正案)が可決・成立した。/ニュース1

 法歪曲(わいきょく)罪を新たに設ける刑法改正案が26日に国会で可決・成立した。

 韓国国会で26日、刑法改正案が出席議員170票中賛成163票で可決・成立した。反対は3票、棄権4票だった。法歪曲罪成立に反対しフィリバスターに乗り出した野党・国民の力は採決を棄権した。

 法歪曲罪とは裁判官や検事が法律を歪曲して適用した場合、10年以下の懲役などに処するというもの。野党や法曹界は「処罰条項があいまい」「憲法が定める明確性の原則に反する」「裁判官や検事に対する脅迫に悪用される」などの理由で反対してきた。

 与党・共に民主党内からも違憲との指摘が相次いだため、共に民主党は今月25日の本会議提出30分前に一部を修正・削除した修正案を党として採択した。原案にこだわっていた秋美愛(チュ・ミエ)議員や金容民(キム・ヨンミン)議員ら法制司法委員会に所属する強硬派の一部は党執行部の法案修正に反発し、本会議での採決を棄権した。党内で法歪曲罪への懸念を訴えてきた郭相彦(クァク・サンオン)議員は反対票を投じた。

 今回採決された刑法改正案では「敵国」ではなく「外国」によるスパイ行為の処罰も可能になった。従来の刑法では北朝鮮のための行為だけがスパイ罪の適用対象だったが、今後は北朝鮮以外の国のためのスパイ行為にもスパイ罪が適用される。

 国民の力は法歪曲罪について「司法システムを破壊する悪法」として前日の法案提出直後からフィリバスターに乗り出した。共に民主党をはじめとする与党勢力はフィリバスター開始から24時間が過ぎた同日午後5時ごろ、国会議員5分の3の賛成で質疑を強制的に終了させ採決を行った。

 この結果、共に民主党が進める「司法改編3法」のうち法歪曲罪が最初に本会議で成立した。共に民主党は残りの裁判訴願法と大法官増員法もフィリバスター後に順次本会議で採決を行う方針だ。

兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者

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