【新刊】李柱泰(イ・ジュテ)著『北朝鮮の危機造成と機会の窓』(Book Lab)

 挑発し、対話し、補償を要求するのが北朝鮮の古くからのやり方だ。韓国・米国・中国・北朝鮮住民をターゲットにしている。1998年の北朝鮮による最初の長距離ミサイル挑発は、金正日(キム・ジョンイル)政権発足のためのイベントだった。2006年の最初の核実験は、米国の金融制裁で統治資金が凍結され、水害などで住民経済が奈落に落ちたことから、極端な危機の造成で「脱出の機会」をつくろうとする試みだった。09年の2回目の核実験と10年の延坪島砲撃なども、金正恩(キム・ジョンウン)世襲のためのものだった。

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 韓米などが北朝鮮を危機に陥れたことはない。北は危機を自ら招き、武力挑発で克服の機会をつくろうとする行動を繰り返してきた。核を持った金正恩は、さらに大きな危機をつくり、さらに大きな補償を要求できる。北が望む水準のカネと物資を支援してやれるのは韓国だけだ。30年以上も統一部(省に相当)で勤務した著者は「挑発で補償を期待する危機戦略はもはや通じない、ということを北にはっきりと認識させなければならない」と語った。現在の韓米政府が記憶すべきメッセージを盛り込んだ一冊。253ページ、1万8000ウォン(約1910円)

安勇炫(アン・ヨンヒョン)論説委員

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