▲イラスト=UTOIMAGE

 一度に30分以上座っていたり、横になっている時間が長いほど、がんで死亡するリスクが高くなるという研究結果が出た。運動を別途行うことと同じくらい、ひんぱんに席を立ち上がり、一度に長く座っている時間を減らすことが重要だという。

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 英国グラスゴー大学の研究チームは最近、UKバイオバンクの参加者9万1292人の活動量計データを分析した結果を、国際学術誌「PLOS Medicine」に発表した。研究チームは、参加者が起きている間にどれほど長く座ったり、横になったりしていたかを測定し、その後、がんの発症とがんによる死亡の有無をおよそ12年間にわたり追跡した。

 研究の結果、30分以上座りっぱなしでいる時間が一日1時間増えるごとに、がんによる死亡リスクが10%高いことが分かった。座りっぱなしの時間とは、睡眠時間を除き、起きている状態で座ったり横になったりして、ほとんど動かない時間を意味する。

 リスクを下げるには、このように一度に長く座っている時間を減らすことが効果的だった。30分以下に短く区切って座る時間が一日1時間増えた場合には、がん死亡リスクが19%低かった。また、一日1時間座っている時間を、ゆっくり歩くことや家事、食器洗いのような軽い活動に変えると、がん死亡リスクが12%低いことが分かった。一日30分を普通のスピードで歩く中強度の活動に変えるとリスクが8%、一日5分をランニングのような高強度運動に変えるとリスクが22%低かった。

 研究チームは「長く座っている習慣が体内の炎症反応を高め、血糖調節や免疫機能に影響を与える可能性がある」と説明した。座っている全体の時間が同じだとしても、一度に長く続くのか、途中でひんぱんに途切れるのかによって、体に及ぼす影響が変わる可能性があるということだ。

 今回の研究は、一日中座って過ごす事務職の会社員や学生たちに示唆するところがある。30分ごとに席を立ち上がって歩いたり、階段を上ったり、家事のように体を動かすだけでも健康に役立つということだ。研究チームは「短い散歩のように単純な活動によって、座っている時間を区切ってあげるだけでも、がん死亡リスクを下げるのに役立つ可能性がある」と説明した。

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