三豊百貨店崩壊事故から20年、未だ定着しない現場中心主義

2015/06/29 11:29

指揮官になった当時の消防隊員、現在の対処の方式に苦言 「地位の高い人よりも、仕事を最もよく知る専門家に任せるべきだ」

 20年前の6月29日、ソウル市江南地区の中心部にあった三豊百貨店が倒壊し、508人が死亡、936人が負傷した。この事故をきっかけに「災難(災害)管理基本法」が制定され、中央119救助隊(現・救助本部)が創設された。消防隊員たちは当時、2週間もの間、消防車の下に薄い毛布1枚だけを敷き、背中を丸めて雑魚寝しながら、捜索・救助活動に当たった。この隊員たちは今、多くが幹部になっている。

 三豊百貨店倒壊事..

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