【萬物相】不細工な国宝「恩津弥勒」が放つ魅力

2018/02/18 05:01

 1874年にクロード・モネが「印象・日の出」を展示会に出品したところ「絵よりも絵が掛けられた壁の壁紙の方が完成度が高い」とばかにされるほど非常に評判が悪かった。港における日の出の様子はどう考えても大ざっぱにしか描かれておらず、風景を忠実に再現したようには見えないし、またさほど美しさも感じられない。批評家たちはモネに対し「ちゃんと描かなかった絵を作品と主張している」などと批判した。しかしモネが描き..

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