【萬物相】「査察はない」という政権の盗聴

2021/02/19 19:01

 米連邦捜査局(FBI)のエドガー・フーバー初代長官は要人たちの査察情報を武器に、1924年から米政界の裏の実力者のように振る舞った。ルーズベルト大統領がナチスドイツの浸透を防ぐため、FBIに盗聴を許可したことから、そうした査察が可能になった。彼はルーズベルト大統領に政治家の査察情報を提供して寵愛(ちょうあい)された。政治家や市民運動家に対する違法盗聴の事実が暴露されても、びくともしなかった。米国..

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