新国立競技場の設計者・隈研吾「モダニズムには無駄がない」

2021/06/27 06:57

「破壊こそ変化なのだとしたら、実はそれは弱々しい」

【新刊】隈研吾著、イ・ジョンファン訳『隈研吾、建築を語る』(木の思い社)

 「建築とはこんなに弱々しいものなのか? 日本が静かに消えてしまうかのようだった」

 東京大学建築学科教授で、根津美術館や最近の東京オリンピックのメインスタジアム(新国立競技場)を設計した著者は、本書を2011年の東日本巨大地震の後に書き始めた。「自分が生まれた場所、自分を育てて..

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