韓国から中国のサイトを通じて注文した商品が北朝鮮に誤って配達されたことがわかった。サイトで商品の送り先を京畿道利川(イチョン)としたところ、英文名が同じ北朝鮮の江原道伊川(イチョン)に配達されたという。
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今月18日、オンライン掲示板「ディーシーインサイト」に「アリ・エクスプレスによる北朝鮮誤配送事件が発生」という..
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韓国から中国のサイトを通じて注文した商品が北朝鮮に誤って配達されたことがわかった。サイトで商品の送り先を京畿道利川(イチョン)としたところ、英文名が同じ北朝鮮の江原道伊川(イチョン)に配達されたという。
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今月18日、オンライン掲示板「ディーシーインサイト」に「アリ・エクスプレスによる北朝鮮誤配送事件が発生」という題目の書込みがアップされた。アリ・エクスプレスは中国のアリババ・グループが運営するネットショッピングのプラットフォームで、韓国語のサービスも提供している。
書込みを行ったA氏は自分が使っていたのと同じスマートフォンの液晶画面をアリ・エクスプレスを通じて9万ウォン(約8600円)で注文した。準備は1日で終わり、商品は注文翌日の7日に中国上海から配送された。
A氏はそれから11日後の18日に問題が発生していた事実を知った。この日になっても商品が到着しなかったので、A氏はアリ・エクスプレスのサイトで追跡番号を確認した。A氏のパソコン画面には「北朝鮮の伊川(Icheon)への配送が完了した」と表示された。京畿道利川市と英文表記が同じ北朝鮮の伊川に配送されたのだ。
A氏によると、18日に韓国の情報機関である国家情報院とアリ・エクスプレスの双方から連絡が来たという。国家情報院はアリ・エクスプレスを通じてショッピングモールと配達業者のミスだったことを確認し、A氏については「対共容疑はない」と伝えてきたという。
A氏は19日にも掲示板に「中国のアリ・エクスプレス関係者と国際電話で20分も話した」とした上で「(アリ・エクスプレス側が)ミスを認め、補償を約束した」と明らかにした。アリ・エクスプレスは製品価格の10倍に相当する90万ウォン(約8万6000円)、配達業者は配達費用の5倍に相当する7万ウォン(約6700円)を補償するという。A氏によると、アリ・エクスプレスは「一旦北朝鮮に送られた商品を見つけるのは難しい」と説明したという。
ネットでは「中国の配送業者はいったいどうやって商品を配達できたのか」「意図しない北朝鮮支援だ」「国家情報院から電話が来た時にはびっくりして怖かっただろう」などの書込みが相次いだ。
海外に注文した商品が北朝鮮の同じ地名の地域に誤って配達されるというハプニングは今年6月にも起こった。全羅南道順天(スンチョン)に住むある人物が米国のアップル公式サイトからデスクトップパソコンの「iMac」を注文したところ、アップルの中国上海物流センターから配送された商品は北朝鮮の平安南道順川(スンチョン)に配達された。その後アップルはこの購入者に新しい商品を再び配送したという。
ソン・ジュサン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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