▲全賢姫(チョン・ヒョンヒ)国民権益委員長/写真=聯合ニュース
韓国監査院が国民権益委員会(権益委)の監査を実施したことを巡り、文在寅(ムン・ジェイン)政権期に任命された全賢姫(チョン・ヒョンヒ)権益委員長と監査院が8日に全面衝突した。全賢姫権益委員長は8日午前11時、政府ソウル庁舎で記者会見を開き「監査院が個人情報をさらすような違法な監査を直ちに中止することを強く求める」とし「監査院の監査は違法な職権乱用」だと主張した。全委員長は記者会見の途中で涙も流した..
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▲全賢姫(チョン・ヒョンヒ)国民権益委員長/写真=聯合ニュース
韓国監査院が国民権益委員会(権益委)の監査を実施したことを巡り、文在寅(ムン・ジェイン)政権期に任命された全賢姫(チョン・ヒョンヒ)権益委員長と監査院が8日に全面衝突した。全賢姫権益委員長は8日午前11時、政府ソウル庁舎で記者会見を開き「監査院が個人情報をさらすような違法な監査を直ちに中止することを強く求める」とし「監査院の監査は違法な職権乱用」だと主張した。全委員長は記者会見の途中で涙も流した。全委員長の記者会見の5分後、監査院は記者団に向けて178字のショートメールを発送した。このショートメールで監査院は「権益委は請託禁止法の主務部署であるにもかかわらず当該法に違反したという、権益委内部の複数の通報があり、これを確認するための監査」と反論した。
本紙の取材を総合すると、監査院の言う権益委の「請託禁止法違反事項」とは、全委員長が昨年2月に外部の人物と共にした昼食に関連するものと分かった。この席で全委員長は、1人当たり3万4000ウォン(現在のレートで約3500円。以下同じ)相当の食事を提供したが、請託禁止法は公務員等に対し、1人当たり3万ウォン(約3100円)以上の食事の提供を原則的に禁止している。
監査院が問題視したのは、この食事そのものではなく、権益委がこの事件にふたをしたことだという。その後、権益委内部から、この昼食を巡って「全委員長が請託禁止法に違反した」という通報があったが、権益委が事実関係をきちんと確認しないまま問題はないかのように食事関連の書類内容などを修正する動きがあるという。しかし権益委は「委員長の公的な業務遂行の過程で出た実務上の軽微なミスを監査院がばたばたはたいて膨らませている」と主張した。
これとともに監査院は、全委員長が出張する際、随行秘書A氏が出張費の相当額を横領したという通報についても調査を行っている。A氏は出張の名目で交通便を予約・決済した後、これをキャンセルしておきながら、キャンセル前に取った交通便のチケットを根拠に権益委に費用請求し、受け取ったカネの総額は数百万ウォン(100万ウォン=約10万3600円)に達する-という内容だという。A氏は「現在病気で調査を受けられない」と回答したことが分かった。権益委関係者は「委員長の出張は多くもないのに、横領額が数百万ウォンというのは信ぴょう性がない」と語った。
チョ・ベッコン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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