大阪の収蔵家の古びた押し入れに…張旭鎮の絵画「家族」、60年ぶりに韓国へ

2023/09/01 11:08

初めてお金をもらって売った作品

 「ぜひ一度、探してみてください。こんな絵、家にありませんか?」

 韓国国立現代美術館のぺ・ウォンジョン学芸研究士は数カ月前、ある日本人美術コレクターの存在を突き止め、電話をかけた。ぺさんが必死に探していた絵は、画家・張旭鎮(チャン・ウクチン)=1917-90=の55年の作品「家族」。64年に半島画廊で開かれた初の張旭鎮個展で、日本人のシオザワ・サダオさん(1911-2003)に売れたが、その後の行..

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