▲黄金のコウモリ像(写真=咸平郡提供)
金の価格が連日高騰する中、これまで「血税の無駄遣い」と批判されていた全羅南道咸平郡の「黄金のコウモリ像」が、「投資の成功例だ」と逆に評価され始めた。
韓国取引所によると、12日現在で金の価格は1グラム当たり15万8870ウォン(約1万6900円)。今年1月2日(1グラム当たり12万8790ウォン)に比べ23%も高騰している。
第2次トランプ政権が海外各国に追加関税を課したことから、経済の不確実性..
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▲黄金のコウモリ像(写真=咸平郡提供)
金の価格が連日高騰する中、これまで「血税の無駄遣い」と批判されていた全羅南道咸平郡の「黄金のコウモリ像」が、「投資の成功例だ」と逆に評価され始めた。
韓国取引所によると、12日現在で金の価格は1グラム当たり15万8870ウォン(約1万6900円)。今年1月2日(1グラム当たり12万8790ウォン)に比べ23%も高騰している。
第2次トランプ政権が海外各国に追加関税を課したことから、経済の不確実性が拡大し、安全な資産の需要が高まって金の価格が上昇を続けている。
金価格の高騰で、2008年に27億ウォン(現在のレートで2億8700万円)を投じて制作した咸平郡の「黄金のコウモリ像」の価格も261億5563万ウォン(金価格257億3694万ウォン、銀価格4億1840万ウォン)まで跳ね上がった。
当時は材料費として純金162キログラムに27億ウォン、銀281キログラムに1億3000万ウォン、合計28億3000万ウォンかかった。そのため、高さ2.18メートル、幅1.5メートルの「黄金のコウモリ像」に対して「血税の無駄遣い」との指摘が殺到した。ところが現在では時価総額が10倍まで跳ね上がり「テスラ、エヌビディア、ビットコイン」より成功した投資例だとの評価が相次いでいる。
「黄金のコウモリ像」は、韓国の天然記念物で絶滅危惧種1級に指定されているクロアカコウモリ162羽が1999年に咸平郡に集団で生息していることが確認されたことから、これを記念するために2005年に制作に着手、08年に完成した。
19年には3人組の窃盗犯による犯行の標的にもなったが、16年にわたってクロアカコウモリ生態展示館の地下に保管され、展示期間のみ公開されてきた。しかし昨年4月、咸平チョウ祭りに合わせて咸平エキスポ公園の咸平追憶工作所1階特別展示館に移設され、常時観覧が可能になった。
ハ・ダイム記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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