▲写真=UTOIMAGE
健康保険の保障内容を強化するいわゆる「文在寅(ムン・ジェイン)ケア」施行後、単純頭痛で脳のMRI検査を受けた中国人が9倍近くに急増したことが分かった。
【図】MRIが磁力で酸素ボンベを吸い込む…検査中の患者が挟まれ死亡
国民健康保険公団が国会保健福祉委員会所属で国民の力の徐明玉(ソ・ミョンオク)議員事務所に提出した資料によると、昨年脳や脳血管のMRIを撮影した患者数は135万6778人で、2017..
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▲写真=UTOIMAGE
健康保険の保障内容を強化するいわゆる「文在寅(ムン・ジェイン)ケア」施行後、単純頭痛で脳のMRI検査を受けた中国人が9倍近くに急増したことが分かった。
【図】MRIが磁力で酸素ボンベを吸い込む…検査中の患者が挟まれ死亡
国民健康保険公団が国会保健福祉委員会所属で国民の力の徐明玉(ソ・ミョンオク)議員事務所に提出した資料によると、昨年脳や脳血管のMRIを撮影した患者数は135万6778人で、2017年(48万2051人)に比べて2.8倍増加したこと分かった。。中国人に限ると5291人から2万185人と3.8倍増で、全体よりも増加幅が大きかった。
とりわけ頭痛を理由にMRI検査を受けた患者の数は2017年の7250人から昨年は3万8287人へと5.3倍増加したが、中国人は99人から871人へと8.8倍も増加していた。
高価な脳のMRI検査に健康保険の適用が大幅に拡大されたのは文政権当時の2018年10月からだ。それまでは脳梗塞など重い脳疾患に限り健康保険の適用が認められたが、その後は頭痛や目まいなど比較的軽い症状でもMRI検査に保険が適用されたため、検査件数が一気に増加したのだ。
実際に文在寅ケア施行から3年間、脳のMRI撮影件数は年平均51.2%のペースで増加を続け、2022-23年には年間150万件に達した。
問題は外国人健康保険加入者のほぼ半分を占める中国国籍者が、保険料を支払わずに韓国人と同じ健康保険の恩恵を受けるケースが少なくないことだ。
健康保険に加入する外国人は2019年末の121万人から23年末には146万人へと25万人増加した。そのうち中国国籍者は70万人で外国人全体の48%と最も多い。続いてベトナム人(15万人)、ウズベキスタン人(7万人)、ネパール人(5万人)と続く。
中でも中国は外国人の健康保険加入者が多い10カ国のうち唯一赤字だ。2019年987億ウォン(約98億5000万円)、21年109億ウォン(約10億9000万円)、22年には229億ウォン(約22億9000万円)の赤字を記録している。
この問題で不満の声が相次いだことを受け韓国政府は昨年4月以降、韓国に入国する外国人と在外国民の健康保険加入者の被扶養者要件を強化し、6カ月以上の居住を条件とした。
徐明玉議員は「外国人による健康保険の無賃乗車問題は今も続いている」とした上で「中国人の無賃乗車問題と過度なMRI撮影を防止するなど、健康保険財政の健全性を確保する制度の改善が急がれる」と指摘した。
オ・ユジン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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