▲イラスト=UTOIMAGE
中国・北京で、60代の警備員が勤務中に交際相手の女性と性関係を持っている最中に死亡する事件があり、男性の死が裁判所で「産業災害(労災)」として認められた。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が12日、報じた。それによると、北京市内の小さな工場で唯一の警備員だった60代の男性は、2014年10月6日に工場の警備室で交際相手の女性と性関係を持ち、その最中に死亡した。警察は男性の死亡..
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中国・北京で、60代の警備員が勤務中に交際相手の女性と性関係を持っている最中に死亡する事件があり、男性の死が裁判所で「産業災害(労災)」として認められた。
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が12日、報じた。それによると、北京市内の小さな工場で唯一の警備員だった60代の男性は、2014年10月6日に工場の警備室で交際相手の女性と性関係を持ち、その最中に死亡した。警察は男性の死亡について、他殺などが疑われる点がなく自然な急死だったと結論付けた。
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それから約1年後、男性の息子は関連当局に「父親の死は産業災害に該当する」として補償を要求。しかし当局は、男性が恋人との性行為中に死亡したため産業災害と認めることができないとして、補償を拒否した。
これに対し男性の息子は2016年、男性が勤務していた工場と関連当局を提訴。男性の息子は、父親が24時間勤務を要求されていたため勤務地を離れることができず、そのため警備室で女性と会わざるを得なかったと主張した。成人男性が恋人との性関係を持つのは休憩の一部であり、勤務場所を離れたわけでもないため、産業災害として認められるべきということだ。
これに対し、中国の裁判所は遺族側の要求を認め、男性の死亡が産業災害に当たるとの判決を下した。工場側は控訴したが、上級裁判所も原判決を維持した。
2017年2月、関連当局は最終的に男性の死亡が産業災害に含まれることを認めた。ただし、遺族が受け取る補償金の金額は明らかになっていない。
重慶在住のある弁護士はSNS(交流サイト)で、男性の息子が勝訴したことについて、要因が二つあると分析した。弁護士は「男性が1年中、休日もなく24時間勤務を続けていたという点が労災と認められた。男性が恋人と性関係を持つという行為は、水を飲むことやトイレに行くことと同じように生理的欲求に該当する」と指摘した。さらに「男性の行為は売春ではなく正常な恋人関係に基づいて行われており、社会的規範から外れていない」と説明した。
チョン・アイム記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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