ソウル警察庁は20日、スカイ・デーリーの記者H氏に対する拘束令状を申請したことを明らかにした。昨年12月3日の非常戒厳令当日、H氏は「戒厳軍が中央選挙管理委員会の選挙研修院で中国人スパイ99人を逮捕した」と報じた。
【写真】「情報源」のA氏
警察によると、H氏はこれら虚偽の記事により選管の公務を妨害した疑いがあるという。スカイ・デーリーは今年1月16日、「非常戒厳令当日、京畿道水原市の選挙研修院に..
続き読む
ソウル警察庁は20日、スカイ・デーリーの記者H氏に対する拘束令状を申請したことを明らかにした。昨年12月3日の非常戒厳令当日、H氏は「戒厳軍が中央選挙管理委員会の選挙研修院で中国人スパイ99人を逮捕した」と報じた。
【写真】「情報源」のA氏
警察によると、H氏はこれら虚偽の記事により選管の公務を妨害した疑いがあるという。スカイ・デーリーは今年1月16日、「非常戒厳令当日、京畿道水原市の選挙研修院にいた中国人99人が在日米軍基地に拘束された。彼らは検挙された後に米軍に引き渡され、平沢港から日本の沖縄県にある在日米軍基地に護送された」と報じた。しかしこの記事については在韓米軍、中央選挙管理委員会、警察などが相次いで「根拠のない話」として否定した。
ところがこの記事はインターネットやSNS(交流サイト)などを通じて一気に広がった。スカイ・デーリーは「報道内容は厳然たる事実だ。情報源は米軍筋だ」と主張していた。情報源とされたこの米軍筋A氏は米国映画「キャプテン・アメリカ」に出てくる登場人物のコスプレで駐韓中国大使館に入ろうとして先月身柄を拘束され起訴された。A氏は自らを「米CIA(中央情報局)のブラック要員であるマイケル・ピータース大尉」と主張しているが、実際は韓国軍の元兵長で米国に滞在したこともないという。A氏は米軍の身分証偽造や建造物侵入未遂などの容疑で身柄を拘束され起訴された。
選管は今年1月20日にスカイ・デーリーの元代表C氏と記事を書いたH氏について、公務執行妨害と名誉毀損(きそん)の容疑で警察に捜査を依頼した。警察も問題の報道内容は虚偽と判断し、H氏とC氏を出国禁止とした上で今年2月に警察に出頭させ事情を聴いた。警察は先月ソウル市中区のスカイ・デーリー本社事務所を家宅捜索し、H氏のスマートフォンやノートパソコンなど関連する資料を押収しデジタルフォレンジック(電磁記録解析)を行ってきた。警察はH氏について「証拠隠滅と逃走の恐れがある」と判断し拘束令状を申請したという。
キム・ミョンジン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com