▲イラスト=UTOIMAGE
「家庭の月」5月を迎え、全国各地の小学校では運動会が相次いで開催されているが、ある小学校で運動会が始まる前に子どもたちが一斉に謝罪する様子を撮影した動画がインターネットで話題になっている。
【写真】運動会で周辺住民に謝罪する小学校の児童たち
16日には複数のインターネット掲示板を通じて「謝罪から始まる最近の小学校運動会」という題目の動画が広がった。
動画には運動場に集まった児童たちが「すみません!..
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▲イラスト=UTOIMAGE
「家庭の月」5月を迎え、全国各地の小学校では運動会が相次いで開催されているが、ある小学校で運動会が始まる前に子どもたちが一斉に謝罪する様子を撮影した動画がインターネットで話題になっている。
【写真】運動会で周辺住民に謝罪する小学校の児童たち
16日には複数のインターネット掲示板を通じて「謝罪から始まる最近の小学校運動会」という題目の動画が広がった。
動画には運動場に集まった児童たちが「すみません! すみません! 今日私たちは少しだけ遊びます。ありがとうございます」と大きな声で叫ぶ様子が撮影されていた。
動画を撮影したスレ主は「今日は子どもが通う小学校の運動会だ。保護者は来ない。歌1曲も歌わずマイクのボリュームも下げた状態で朝9時から2時間40分で終わった。児童は100人ほどのためそれほどうるさくはなかった。この動画の声が、全員で一斉に叫んだ最初で最後の声だ。このときの声が一番大きかった」と説明した。
さらに「『すみません』を学校が言わせたのか、司会者が言わせたのか分からない」「最近は子どもを育てることが罪のようになったが、可能な限り正しい考えを持つ子どもを育てたい。少しだけ広い心で見てくれたらうれしい」とも書き込んだ。
最後にスレ主は「教育熱が非常に高いとか、そんな地域ではない。静かで住民も人が良い地域だ。子どもたちは『白組は負けたけど、本当に楽しかった』と言っていた」「同じ思いを分かち合ってくれてありがたい」と締めくくった。
動画には「子どもたちを取り巻く今の状況は残念」などのコメントが続いた。例えば「運動会がうるさいと抗議するような世の中とは、本当に薄情になったなあ」「子どもたちが運動会をやってすみませんと謝る今の状況は正常なのか。心が痛いし残念だ」「子どもたちが遊び回る祭りの声もうるさいというような国で、どうやって少子化問題が解決するのか」などの意見が相次いだ。
特に小学校が敷地内にあるマンション団地が好まれる今の不動産事情についても「ネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫=身内に甘く、身内以外に厳しいこと)の時代だ。小学校は近くにないといけないが、うるさいのは嫌だそうだ」「小学校のあるマンション団地だから家の値段は上がってほしいが、運動会の声はうるさいらしい」など批判的な意見が相次いだ。
小学校の運動会に対して近隣住民が役所や学校に「うるさい」と苦情を言うケースは頻繁にあるという。
昨年5月にはソウル市内のある小学校の運動会に対し、近隣のビルが警察に通報し騒音に抗議した。また2022年には全北特別自治道全州市、19年には大田広域市のある小学校でも近隣マンションの住民が役所に苦情を入れたため運動会が規模を縮小したという。
キム・ジャア記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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