日本の右翼が反発するも…朝鮮王朝時代の建築物「観月堂」が100年ぶりに故国へ、鎌倉大仏殿高徳院の境内から解体して移送

2025/06/25 20:15

建築遺産全体が移送されたのは初めて 朝鮮王室の祠堂建築物と推定 諜報(ちょうほう)戦をほうふつとさせる「韓国返還」

▲高徳院(神奈川県鎌倉市)の境内にあった観月堂。朝鮮王朝時代の王室祠堂建築物と推定される。写真は解体前の様子。/写真=国家遺産庁

 『SLAM DUNK(スラムダンク)』の舞台になった神奈川県鎌倉市。高さ11メートルの巨大な青銅の大仏がある「高徳院」は、韓国人も大勢訪れる観光地だ。日本の国宝にも指定されているこの優れた仏像の裏手には、「観月堂」と呼ばれる朝鮮王朝時代の建築物があった。朝鮮王朝後期の王室祠堂(しどう)様式を備えた木造建築物だ。丸ごと日本に持ち出されたこの悲運の建物が、およそ100年ぶりに故国へと戻ってきた。寺の..

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