▲イラスト=UTOIMAGE
英国の旅行ブロガーが、インド人とみられる友人とインド国立博物館を訪問し「遺物が少ない」と話す動画を公開したところ、「英国の博物館が所蔵しているインドの遺物」を巡る長きにわたる論争が再び注目を集めている。
インド・メディア「インディア・トゥデイ」が10月27日(現地時間)、報じた。それによると、英国のブロガー、アレックスさんは最近、インド人とみられる友人アミナさんと共にデリーにあるインド国立博物館..
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英国の旅行ブロガーが、インド人とみられる友人とインド国立博物館を訪問し「遺物が少ない」と話す動画を公開したところ、「英国の博物館が所蔵しているインドの遺物」を巡る長きにわたる論争が再び注目を集めている。
インド・メディア「インディア・トゥデイ」が10月27日(現地時間)、報じた。それによると、英国のブロガー、アレックスさんは最近、インド人とみられる友人アミナさんと共にデリーにあるインド国立博物館を訪れ、自身のインスタグラムに見学の様子を収めた動画を投稿した。
【写真】「全部ロンドンにあるからじゃないの?」と突っ込まれる英国人ブロガー
館内を見学していたアレックスさんは「インド国物博物館にはどうしてこんなに遺物が少ないのか」と尋ねる。すると、アミナさんが「きっと、全部ロンドンにあるからじゃない?」とぶっきらぼうに答えている。アレックスさんは観念したかのようにうなずき「あ、そういえばそうだったか」と言う。
動画は約58万回以上再生され、SNS(交流サイト)で広く拡散された。
ネットでは、「この動画は、植民地時代に欧州各国が世界の数々の遺物を略奪したというつらい歴史を思い出させる」という声が相次いだ。
動画には「そうだよ。彼ら(英国)はコ・イ・ヌール(インドの統治者たちが所有していた105カラットのダイヤモンド)とカリナン(南アフリカ共和国の世界最大のダイヤモンド)を今も持っているだろ」「だから大英博物館に行くと家に帰ってきたような気分になるのか」「欧州があらゆる物を持ち去った」などのコメントが殺到した。
英国が略奪した代表的なインドの遺物としては、ロンドン塔に保管されているコ・イ・ヌール・ダイヤモンドをはじめ、アマラーヴァティー仏教遺跡の破片、そして大英博物館に展示されているティプ・スルタン(英国に抵抗して戦ったインドの地方王国の支配者)の個人所蔵品などがある。
専門家らは、英国には依然として数千点に上るインドの遺物が保管されており、そのほとんどが18-19世紀に収集されたものだとみている。
インディア・トゥデイは「インドではここ数年間、文化財を取り戻すための努力を強化している」と報じた。
キム・ジャア記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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