▲写真=UTOIMAGE
米国が先月28日にイランへの空爆を開始し、電撃的に実践に投入した低コスト型のドローンが、戦争の性格自体を変化させているという分析が示された。これまでは巨額の資金を投じて開発した巨大な兵器が戦争に使われていたが、現在は敵の技術を模倣して安く作った小型ドローンで、効率的な攻撃と防御を同時に展開しているのだ。
米軍は今回のイラン戦に自爆型攻撃ドローン(LUCAS)を投入した。このドローンは米アリゾナの..
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米国が先月28日にイランへの空爆を開始し、電撃的に実践に投入した低コスト型のドローンが、戦争の性格自体を変化させているという分析が示された。これまでは巨額の資金を投じて開発した巨大な兵器が戦争に使われていたが、現在は敵の技術を模倣して安く作った小型ドローンで、効率的な攻撃と防御を同時に展開しているのだ。
米軍は今回のイラン戦に自爆型攻撃ドローン(LUCAS)を投入した。このドローンは米アリゾナのスタートアップ企業「スペクトルワークス(SpektreWorks)」が製造したものだ。LUCASは、イランがペルシャ湾周辺国を脅かすために製造した「シャヘド(ペルシャ語で『目撃者』という意味)-136」を再設計して作った。米軍は2024年、シャヘドに対応するための防衛手段を開発する過程で、新たな製品を作るのではなくこのドローンを複製したほうが得策だということに目を付けたという。模倣による再創造で技術開発の速度戦を制するシリコンバレー文化に近い方式で作られたということだ。ジョージタウン大学の研究員、ローレン・カン氏は米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)に「冷戦初期以来、本当に久々に、米国が敵の作った兵器を見て『我々にも必要だ』と判断してそっくりに作ったケースだ」と説明した。米中央軍司令部(CENTCOM)は、戦争が始まるとSNS(交流サイト)に「イランのシャヘドをモデルにしたこの低コスト・ドローンは今や、(イランに)米国の報復を届けている」とつづった。
LUCASとシャヘドの製造費は、およそ3万5000ドル(約550万円)と推定されている。トマホーク巡航ミサイルは250万ドル(約3億9500万円)だ。LUCASの全長は約3.05メートル、翼幅は約2.44メートル。機体前部に爆発物を搭載し、目標に衝突すると爆発する自爆型ドローンだ。座標を入力すると数百マイル先の目標に向かって無人で飛行する。
低コスト・ドローンの短所は、速度が遅くて騒音が大きい上、サイズが小さいため搭載可能な爆薬量が制限されるという点だ。ただしシャヘド・ドローンの場合はゆっくりと低高度で飛行するため、逆に現代の防空システムに探知されにくいとNYTは報じている。レーダーは通常、鳥や民間の軽飛行機を誤って探知することのないよう、速度の遅い物体をフィルタリングするが、そのせいで低速で飛行するドローンも探知されにくくなるというわけだ。
NYTは「新しい技術を活用しつつ、敵の兵器を素早く模倣し、安価な兵器を大量生産する能力が、未来の戦争では最先端兵器を開発する能力と同じくらい重要になってくるが、この低コストドローンはまさに未来の戦争の姿を示している」と報じた。トランプ政権は予算案で、ドローン関連のプログラムの予算として11億ドルを割り当てたという。
ニューヨーク=尹柱憲(ユン・ジュホン)特派員
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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