▲安貴朎(アン・グィリョン)大統領秘書室副報道官=写真左=とキム・ヒョンテ元韓国陸軍特殊戦司令部第707特殊任務団団長=同右=。写真=NEWSIS
キム・ヒョンテ元韓国陸軍特殊戦司令部第707特殊任務団団長が出廷し、昨年12月3日の非常戒厳時、安貴朎(アン・グィリョン)大統領秘書室副報道官=当時は共に民主党報道官=が戒厳軍の銃を奪おうとしたのは「演出されたものだった」と主張した。法曹関係者が11日に明らかにした。
【写真】戒厳兵が持つ銃口をつかんで「恥ずかしくないのか」と叫ぶ安貴朎氏…2024年英BBC「今年最も印象的な12の場面」
法曹関係..
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▲安貴朎(アン・グィリョン)大統領秘書室副報道官=写真左=とキム・ヒョンテ元韓国陸軍特殊戦司令部第707特殊任務団団長=同右=。写真=NEWSIS
キム・ヒョンテ元韓国陸軍特殊戦司令部第707特殊任務団団長が出廷し、昨年12月3日の非常戒厳時、安貴朎(アン・グィリョン)大統領秘書室副報道官=当時は共に民主党報道官=が戒厳軍の銃を奪おうとしたのは「演出されたものだった」と主張した。法曹関係者が11日に明らかにした。
【写真】戒厳兵が持つ銃口をつかんで「恥ずかしくないのか」と叫ぶ安貴朎氏…2024年英BBC「今年最も印象的な12の場面」
法曹関係者によると、これはキム・ヒョンテ元団長が9日、ソウル中央地裁刑事第25部(裁判長:池貴然〈チ・グィヨン〉部長判事)の審理で行われた金竜顕(キム・ヨンヒョン)元国防長官らの内乱重要任務従事を巡る続行公判に証人として出廷した際に主張したものだという。
非常戒厳時、国会に進入して封鎖作戦を指揮したキム・ヒョンテ元団長は「(安貴朎・副報道官が銃を握る姿が写っている)あの映像が初めて出てきて、メディアは『ジャンヌ・ダルクだ』と国際的に広めた」「後で確認してみたら、かなり誤った内容だった。該当人員の陳述書を作成し、検察に提出した」と語った。
キム・ヒョンテ元団長は「(陳述書の)要旨は、軍人にとって銃器は命のようなものなのに、突然現れて銃を奪おうとした、というものだ。ある意味、専門家にしか分からないクリティカルなテクニックで制止したのだ」と述べた。
そして、「後で聞いた話だが、安貴朎・副報道官は体の大きいボディーガードを連れてきたそうだ。撮影の準備をして、直前に化粧までする姿を見たとのことだ。演出された姿で銃を奪おうと試みたのだ。それに対して部隊の隊員たちはとても悔しがっていたので、陳述書を作成して検察に提出した」と主張した。
キム・ヒョンテ元団長の主張は、非常戒厳時、軍による暴力的な鎮圧はなかったということを強調するためのものとみられる。
非常戒厳時、安貴朎・副報道官は国会議事堂に進入した戒厳軍の銃口をつかみ、もみ合いになった。当時の状況は英BBC放送が選んだ「今年最も印象的な12の場面」にも選ばれた。
■安貴朎・副報道官「何の根拠もない主張…法的措置取る」
この証言に対して、安貴朎・副報道官は「キム・ヒョンテは何の根拠もない主張で内乱を茶番劇にしている。尹錫悦(ユン・ソンニョル=前大統領)の非常戒厳宣布当日、私は何の計算もなく、ひたすら内乱を防がなければならないという切迫感から行動した。キム・ヒョンテは内乱に加担したのにもかかわらず、国会や憲法裁判所などで数回にわたり事実と異なる主張をしたり、陳述を覆したりした。キム・ヒョンテの言葉を信じる国民はいない」と言った。
その上で「それにもかかわらず、キム・ヒョンテの主張は私の名誉を傷つけるだけでなく、内乱の真実を糊塗(こと)しているので、断固として法的措置を取ることを知らせておく。キム・ヒョンテの非常識な主張が検証されることなく報道されたり、拡散されたりして、内乱の真実を巡って混乱を助長することがないよう願う」と述べた。
キム・ミョンイル記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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