▲イラスト=UTOIMAGE
韓国で体外受精によって妊娠を試みる夫婦が増加し、1年間につくられる胚の数が80万個に達することが分かった。胚移植の件数も年間20万件を超えた。
韓国国会保健福祉委員会の金輪(キム・ユン)議員(共に民主党)が17日に保健福祉部(省に相当)から入手した資料によると、昨年新たにつくられた胚は78万3860個で、5年前の2019年(42万7818個)と比べ83.2%増加した。
【写真】「元夫は同意していな..
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韓国で体外受精によって妊娠を試みる夫婦が増加し、1年間につくられる胚の数が80万個に達することが分かった。胚移植の件数も年間20万件を超えた。
韓国国会保健福祉委員会の金輪(キム・ユン)議員(共に民主党)が17日に保健福祉部(省に相当)から入手した資料によると、昨年新たにつくられた胚は78万3860個で、5年前の2019年(42万7818個)と比べ83.2%増加した。
【写真】「元夫は同意していなかった」 凍結胚を移植して第二子妊娠した韓国女優イ・シヨン
1年間につくられた胚の数は16年の33万4687個から21年には55万724個と初めて50万個を超え、昨年は前年(23年、59万9851個)に比べ30.7%も増えた。
胚の数が増えたことで、実際の胚移植の件数も増加した。昨年移植された胚の数は20万1496個で、19年(15万2761個)に比べ31.9%増加した。
ただし、移植されずに廃棄される胚の数も増加していることが分かった。昨年だけで53万3266個の胚が廃棄されており、19年よりも104.7%増えた。体外受精では、女性の年齢や健康状態に応じて胚を1-3個移植する。妊娠が成立すれば、残りの胚を保存して次に妊娠を希望する時に使うことができる。胚は冷凍状態で最長5年間保存が可能で、5年が経過した場合か、夫婦が廃棄を望む場合には廃棄される。
体外受精は一般的になりつつあるが、関連制度のさらなる整備が必要だとの指摘も出ている。最近、女優のイ・シヨンさんが、離婚前に凍結していた胚を元夫の同意を得ずに移植したのが代表的なケースだ。現行法では、胚をつくる際には夫婦二人の同意が必要だが、これを移植する際に双方の同意が必要だという明確な規定は存在しない。保健福祉部の関係者は「手続きを改善する必要があるかどうか、専門家と話し合ってみたい」と述べた。
チョ・ソンホ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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