▲写真=UTOIMAGE
砂糖が含まれている飲み物や偏った食事が脱毛のリスクを高める恐れがある、という研究結果が出た。特に、砂糖の含有量が多い炭酸飲料を過度に摂取すると、男性型脱毛症を発症する可能性が高まることが分かった。
ポルトガル・ポルト大学の研究チームは計17本の論文を総合的に分析し、およそ6万1000人のデータを検討した。その結果、砂糖を含んだ清涼飲料水や加糖コーヒー、エナジードリンクなどを一週間当たり3.5リッ..
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▲写真=UTOIMAGE
砂糖が含まれている飲み物や偏った食事が脱毛のリスクを高める恐れがある、という研究結果が出た。特に、砂糖の含有量が多い炭酸飲料を過度に摂取すると、男性型脱毛症を発症する可能性が高まることが分かった。
ポルトガル・ポルト大学の研究チームは計17本の論文を総合的に分析し、およそ6万1000人のデータを検討した。その結果、砂糖を含んだ清涼飲料水や加糖コーヒー、エナジードリンクなどを一週間当たり3.5リットル以上摂取する男性は、そうではない男性に比べ、脱毛する可能性が高かった。研究チームは「過度な糖分摂取はインスリン抵抗性、炎症反応、皮脂腺の刺激などを誘発し、頭皮の健康を害して結果的に毛嚢の機能を低下させ、毛髪の成長周期を妨害する恐れがある」と説明した。
■「カフェイン含有量が多いエナジードリンクをひんぱんに飲むと髪が抜けやすくなる」 専門家が警告
ビタミンDや鉄分の欠乏も、主な脱毛誘発要因に挙げられる。毛嚢の成長と維持に必要な栄養素が不足すると、髪の毛が薄くなり、抜ける現象がひどくなる恐れがあるということだ。一方、タンパク質が豊富な食事や豆類、ブロッコリーなどアブラナ科の野菜を含むバランスのよい食習慣は、脱毛予防に役立つ可能性があるという事実を発見した。
飲酒もまた、脱毛を悪化させ得る要因として言及された。過度なアルコール摂取は頭皮の血流を妨害し、毛嚢に必要な栄養素の供給を阻害して、早期の白髪や脱毛を誘発する可能性がある。一部の研究によると、慢性的な飲酒習慣と脱毛の関連性が報告されているという。
これに類似した結果は、2023年に中国・清華大学の研究でも確認された。18-45歳の男性1028人を対象にした研究で、砂糖の含有量が多い飲み物を週7回以上摂取したグループは、男性型脱毛症を発症するリスクが高かった。ただし、ストレスや不安、慢性疾患など、健康状態に影響を与える要因を調整すると、統計的有意差はやや小さくなった。研究チームは「砂糖を含む飲み物の摂取が全般的な生活習慣、メンタルヘルスと関連し、複合的に脱毛に影響を及ぼす恐れがある」と説明した。
研究チームは脱毛予防のために▲砂糖を含む飲み物の過度な摂取を減らす▲ビタミンDや鉄分など必須栄養素を十分に摂取する▲タンパク質中心の、バランスのよい食事を維持するようアドバイスした。さらに、ストレス管理や十分な睡眠などの生活習慣の改善が、長期的な脱毛緩和に重要だと主張した。
この研究は21日、栄養学分野の国際的な学術誌「Nutrition and Health」で発表された。
イ・アラ記者
朝鮮日報日本語版
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