▲TV朝鮮より
先日カンボジアで慶尚北道醴泉郡の大学生が拉致・殺害されたのに続き、慶尚北道尚州市、忠清北道、光州広域市などでも捜索願が相次いでいる。慶尚北道警察庁などが13日に明らかにした。
【写真】カンボジアで監禁された韓国人が助けを求めて送ったメッセージ
慶尚北道警察庁などによると、今年8月に尚州市からカンボジアに向かった30代のA氏が行方不明になったという届出があったとのことだ。その後、A氏はメッセージ・ア..
続き読む
▲TV朝鮮より
先日カンボジアで慶尚北道醴泉郡の大学生が拉致・殺害されたのに続き、慶尚北道尚州市、忠清北道、光州広域市などでも捜索願が相次いでいる。慶尚北道警察庁などが13日に明らかにした。
【写真】カンボジアで監禁された韓国人が助けを求めて送ったメッセージ
慶尚北道警察庁などによると、今年8月に尚州市からカンボジアに向かった30代のA氏が行方不明になったという届出があったとのことだ。その後、A氏はメッセージ・アプリ「テレグラム」で家族とビデオ通話し、「2000万ウォン(約210万円)を送れば解放してもらえるかもしれない」と言った後、再び連絡が取れなくなった。A氏の家族は発信番号が表示されない電話で何度も脅迫メッセージを受けたという。
忠清北道でも9日、「息子(B氏)がカンボジアで監禁されたようだ。警察に通報するなと言っている」という通報があった。B氏の家族は「息子は知人2人と旅行でカンボジアに行き、『プノンペンのある建物の中で監視されている』と(メッセージ・アプリの)カカオトークで連絡してきた。『通帳がマネーロンダリング(資金洗浄)に利用されており、口座が停止されれば身辺が危うくなるかもしれない』と言った」と語った。警察は、該当の口座が韓国でボイスフィッシングなどの詐欺に利用されたことを確認した。
海外出稼ぎに行って違法組織に監禁され、通帳を貸して犯罪にかかわったケースもあった。仁川桂陽警察署は30代の男を電子金融取引法違反容疑で立件した。この男は今年8月、カンボジアに海外出稼ぎに行って違法賭博サイト運営組織に関与し、自身の口座を貸したことが分かった。この男の口座には違法賭博資金約10億ウォンが出し入れされていた。この男は「カンボジアで1週間監禁され、ミネラルウォーター10本でしのいだ。他の韓国人と一緒にいた。組織に脅迫された」と主張している。
光州市でもカンボジアに行った20代のC氏と連絡が取れなくなり、警察が捜査中だ。C氏は家族に「プール監視員の仕事をしに行く」と言った後、出国したという。警察はC氏が今年6月、タイを経由してカンボジアに行ったことを確認し、行方を捜査している。C氏の家族は警察に「知らない番号から電話がかかってきた。『助けてくれ』という声が聞こえた後、切れた」と語った。光州市では昨年11月と今年4月にそれぞれカンボジアに出国した20代の2人も連絡が取れなくなっており、警察が捜査中だ。
全北特別自治道では今年3月、「旅行でカンボジアに行った妹(D氏)から、指が切られた写真が送られてきた」という通報があった。警察は20代のD氏を探したが、犯罪に関わる状況は確認できなかったという。D氏は警察に「爆竹が爆発して事故に遭った」と言った。警察は「D氏は家族が頼んでも依然として帰国しておらず、引き続き捜査している」と述べた。
身代金を払って釈放された例もある。今年6月にカンボジアに行った20代の済州特別自治道在住のE氏は、家族が3500万ウォン相当の暗号資産を渡して解放された。E氏は当時、家族に「詐欺に遭って作った借金を返すため、カンボジアで倉庫整理の仕事をしている。監禁されているわけではないが、外に出たことはない」と話したという。慶尚南道でも今年7月、20代の男女2人が「収益性の高いアルバイトをあっせんする」というブローカーの言葉によりカンボジアに行き、1週間監禁された。2人は家族が1600万ウォン相当の暗号資産を支払った後、戻ってこられたとのことだ。
これとは別に、大邱市でも30代の男性ら3人が、江原特別自治道でも50代の男性と20代の男性の2人がカンボジアで行方不明になっており、警察が行方を捜している。
尚州=イ・スンギュ記者、清州=シン・ジョンフン記者、光州広域市=チン・チャンイル記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com