数々の国際イベントに姿を現し「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記のそっくりさん」として話題を集めてきた香港出身のハワード・X氏が19日(現地時間)、15年にわたり「そっくりさん」として活動を続ける理由を説明した。
【写真】「金正恩総書記のそっくりさん」ハワード・X氏
英メトロ紙が同日掲載したインタビュー記事によると、ハワード氏は自らを「風刺とコメディーが好き」とした上で、金正恩総書記のそっく..
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数々の国際イベントに姿を現し「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記のそっくりさん」として話題を集めてきた香港出身のハワード・X氏が19日(現地時間)、15年にわたり「そっくりさん」として活動を続ける理由を説明した。
【写真】「金正恩総書記のそっくりさん」ハワード・X氏
英メトロ紙が同日掲載したインタビュー記事によると、ハワード氏は自らを「風刺とコメディーが好き」とした上で、金正恩総書記のそっくりさんを続ける理由について「理想的な職業だ」と語った。彼がこの仕事を始めたのは2011年。ハワード氏は当時、北朝鮮の後継者・金正恩総書記を見た時「自分ととてもよく似ている」と思い、SNS(交流サイト)に人民服姿の写真を何枚か掲載し本格的に「金正恩総書記のそっくりさん」として活動を始めた。
ハワード氏は2018年の平昌冬季オリンピック開催中に韓国を訪問し、女子アイスホッケー南北合同チームの予選リーグでは韓半島旗を手に応援席で声援を送った。また同年金正恩総書記と米国のトランプ大統領が首脳会談を行ったシンガポールでは「そっくりさんの首脳会談」を行った。
ハワード氏は「金正恩総書記のそっくりさん」を自分の職業としているが、それは単に金を稼ぐためではなく、「民主主義を守る」という大義があると強調する。ハワード氏は「もし私が単なる1人のデモ参加者だったら、誰にも注目されず影響力なども持てないだろう」「民主主義という大義に注目してもらうためそっくりさんをやっているが、非常に効果はある」と語った。
ハワード氏はさらに「独裁者たちが非常に神経質に反応する理由がまさにそれだ。独裁者は侮辱されることを恐れている」とした上で「過激なデモには市民が反感を覚えるが、政治が絡めば本能的に反応し目を離さなくなる」「私はデモ参加者であり、政治活動家として独裁政権の支持者たちの考えを変えたい。それにはこの活動が非常に効果的だと考えている」とも説明した。
ハワード氏はそっくりさんの活動が原因で大変な目に遭ったこともあるという。2014年に香港で起こった雨傘革命に参加した時は自宅で逮捕され、その後は身の安全を守るため市民権を持つオーストラリアに移住したという。また19年には金正恩総書記とトランプ大統領との2回目の首脳会談が行われたベトナムのハノイに行ったが追放された。ハワード氏によると、北朝鮮関係者に尾行され暴行されたこともあるという。
ハワード氏は「いつか金正恩総書記と会ったら」として「金正恩総書記に『自分を殺して私を指導者にしなさい。私があなたの国を解放する』と言ってやりたい」との考えを示した。
ムン・ジヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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