▲イラスト=UTOIMAGE
米国が東太平洋の公海上で、米国に向けて麻薬を運んでいる疑いがある船舶4隻を再び攻撃した。先月から太平洋とカリブ海一帯で進められている、麻薬運搬容疑船に対する米軍の攻撃が公開されたのは、今回まで含めて13例。
【写真】麻薬運搬の疑いある船に致命的な機動打撃を加える様子
米国のピート・ヘグセス国防長官は10月28日、自身のXのアカウントに「きのうトランプ大統領の指示により、東太平洋で麻薬を密輸していた..
続き読む
▲イラスト=UTOIMAGE
米国が東太平洋の公海上で、米国に向けて麻薬を運んでいる疑いがある船舶4隻を再び攻撃した。先月から太平洋とカリブ海一帯で進められている、麻薬運搬容疑船に対する米軍の攻撃が公開されたのは、今回まで含めて13例。
【写真】麻薬運搬の疑いある船に致命的な機動打撃を加える様子
米国のピート・ヘグセス国防長官は10月28日、自身のXのアカウントに「きのうトランプ大統領の指示により、東太平洋で麻薬を密輸していた、テロ指定組織が運用する船舶4隻を対象に致命的な機動打撃3件を遂行した」と書き込み、攻撃時の動画を公開した。
動画を見ると、2隻の船がそれぞれ海を渡る様子が捉えられている。そのうち1隻は、梱包(こんぽう)された何かの包みや荷物とみられる物を大量に積み込んでいるような様子だ。続いて2隻とも、突然爆発して炎に包まれた。並んで止まっていた2隻の船上では少なくとも二つの人影が動いていたが、そのまま一緒に爆発する場面も収められている。
今回の攻撃で、それぞれの船に乗っていた「ナルコ・テロリスト(中南米一帯の麻薬密輸組織メンバー)」の男性15人のうち14人が死亡した―とヘグセス長官は明かした。それぞれの船は、東太平洋で麻薬を密輸しているといわれるテロ組織が運用するもので、米情報機関が把握した内容に基づくと、米国への密輸ルートに沿って麻薬を運搬しているところだったという。
生存者1人について、米南方軍(SOUTHCOM)は捜索および救助の標準手続きを開始した。続いてメキシコ当局がこの事件の移管を受け、救助作業の責任を引き受けた。ただし、生存者が救助されたのかどうか、救助後にどのような処分を受けたのかについては分かっていない。米軍は今月16日にもカリブ海で麻薬運搬船の疑いがある半潜水艇を撃沈し、この時は、生き残った船員2人を救助して故郷のコロンビアとエクアドルに送り返した。
ヘグセス長官は「ペンタゴンは他国を守ることに数十年かけてきたが、今やわれわれは祖国を守っている」「ナルコ・テロリストたちはアルカイダよりも多くの米国人を(麻薬で)殺した。彼らは同じやり方で取り扱われるだろう」「われわれは彼らを追跡し、彼らのネットワークを把握した後、狩りだして除去する」と述べた。
先月から太平洋とカリブ海一帯で行われている米軍の麻薬運搬容疑船攻撃が公開されたのは、今回で13回目。死亡者は少なくとも57人と把握された。
パク・ソンミン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com