ソウル拘置所の刑務官に数千万ウォン(約数百万円)の現金を渡し独居房への移動を求めた組織暴力団の幹部が、かつてカンボジアで8600億ウォン(約930億円)規模の違法賭博サイトを運営していた組織の韓国での総責任者だったことが2日までに分かった。
【写真】「よく考えると恐ろしい」…カンボジアのごみ箱から見つかった大量の旅券
警察庁国家捜査本部は10月30日、独居房への移動などの見返りに現金を受け取った刑..
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ソウル拘置所の刑務官に数千万ウォン(約数百万円)の現金を渡し独居房への移動を求めた組織暴力団の幹部が、かつてカンボジアで8600億ウォン(約930億円)規模の違法賭博サイトを運営していた組織の韓国での総責任者だったことが2日までに分かった。
【写真】「よく考えると恐ろしい」…カンボジアのごみ箱から見つかった大量の旅券
警察庁国家捜査本部は10月30日、独居房への移動などの見返りに現金を受け取った刑務官を逮捕・送検した。刑務官は弁護士などを通じて2人の収容者から金品を受け取り、2人を6-7人用の大部屋から独居房に移した疑いがある。
警察などによると、独居房への移動、拘置所での手紙のやり取り、医薬品の交換などを求めた収容者はカンボジアで大規模賭博サイトを運営していた犯罪組織の総責任者だった。この収容者は弁護士を通じて刑務官に2000万ウォン(約220万円)を渡していた。
この収容者がトップを務めていた犯罪組織は、8000人以上の会員を持つ違法賭博サイトを運営したとして警察に摘発された。この組織には2023年8月にソウル江南で薬物依存症の症状が出た状態でロールスロイスを運転し、20代の女性をはねて死亡させたS容疑者(30)、同年9月に同じく江南で薬物依存症の症状が出たままランボルギーニを運転し、駐車場で口論になった通行人を凶器で威嚇したH容疑者(31)なども所属していた。
警察は無職の彼らが高級車を入手した資金の流れを追跡した結果、賭博サイト運営者など14人と実際に賭博を行った47人の合計61人を昨年6月に検挙した。彼らは2020年6月から2021年3月までカンボジアに賭博サイトの事務所を設置し、現金チャージや換金などを行う賭博サイトを運営していた。当時この組織のトップが問題の収容者だった。
刑務官は収容者の弁護士から受け取った現金以外にも1億ウォン(約1100万円)以上の現金を別に受け取っていた。これも警察が銀行口座を追跡する過程で突き止めたという。
イ・ギウ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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