▲曺源徹・法制処長
かつて李在明(イ・ジェミョン)大統領の事件の弁護人を務めた曺源徹(チョ・ウォンチョル)法制処長が3日、ユーチューブの親与党系チャンネルに出演し、大庄洞関連の事件における李大統領の容疑についてあらためて無罪を主張した。曺処長は最近、韓国国会法制司法委員会の国政監査で、大庄洞事件を含む李大統領の裁判5件、容疑12件について「全て無罪だと考えている」と答弁して物議を醸していた。
曺処長は3日午前、ユー..
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▲曺源徹・法制処長
かつて李在明(イ・ジェミョン)大統領の事件の弁護人を務めた曺源徹(チョ・ウォンチョル)法制処長が3日、ユーチューブの親与党系チャンネルに出演し、大庄洞関連の事件における李大統領の容疑についてあらためて無罪を主張した。曺処長は最近、韓国国会法制司法委員会の国政監査で、大庄洞事件を含む李大統領の裁判5件、容疑12件について「全て無罪だと考えている」と答弁して物議を醸していた。
曺処長は3日午前、ユーチューブのチャンネル「チャン・ユンソンの取材コンビニ」に出演し「かつて弁護人をしていた経験から来ている話」だとして「(李大統領は)大庄洞一味と一度も会ったことがなく、一銭の賄賂をもらったこともないのに、数百億ウォン(数十億円)の賄賂や株式をもらうことにしたという主張そのものがあまりにもでたらめ」と主張した。
裁判所は10月31日、大庄洞事件の一審の裁判でキム・マンベ被告、ユ・ドンギュ被告などの背任容疑を認めて重刑を言い渡した。一緒に起訴された李大統領の容疑にこの判決がどのような影響を及ぼすかを巡って、与野党で異なる解釈が出る中、曺処長は3日にユーチューブの親与党系チャンネルに出演して「李大統領無罪」を再度主張した。判事出身の曺処長は、李大統領と司法研修院18期の同期だ。李大統領の大庄洞・ペクヒョン洞・慰礼開発不正疑惑および城南FC疑惑事件裁判で弁護人を務め、李大統領の就任後は法制処長に任命された。
3日に曺処長は、中断している李大統領関連の裁判について「多数の憲法学者の見解は、裁判は中断されるべきだというもの」だとした。「与党が裁判所を信用できず、裁判中断のための法改正を進めたのではないかと思うが、そういう(裁判再開)リスクが現実化するようには見えない」とも語った。また、与党側が推進している内乱専担裁判部設置法案については「違憲だとみることはできない」と述べた。
こうした中、法制処が「法制処長は弾劾対象ではない」という独自解釈を打ち出した。保守系野党「国民の力」は、曺処長に対して弾劾訴追案の発議を進めている。法制処は最近、国民の力所属の申東旭(シン・ドンウク)議員から「法制処長が弾劾訴追対象の公務員に該当するか」という質問を受けて「法制処長は行政各部(省に相当)の長に該当せず、法制処長を弾劾訴追対象の公務員と定める法律もない」として、このような答弁を打ち出した。
法制処は、韓国政府の立法作業を総括し、法令審査や有権解釈などを担当する。法曹界からは「裁判が進行中の特定事件について法制処長が無罪を主張するのは、職務範囲を逸脱するもの」だという指摘が出た。国民の力の朴成訓(パク・ソンフン)首席スポークスマンは「今すぐ法制処長の職位を降りて私選弁護人として活動してもらいたい」と批判した。
イ・ヘイン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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