▲李蔓欽(イ・マンフム)議政府地検長。写真=ニュース1
盧万錫(ノ・マンソク)検察総長(検事総長に相当)職務代行が「大庄洞開発不正事件」一審判決の控訴を放棄するや、現職検事長25人が声明などを出し、盧万錫代行の辞任を事実上、要求した。これに対して与党・共に民主党は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領派の検察によるクーデターだ」と攻撃した。盧万錫代行の適切な控訴放棄方針に対し、親・尹錫悦派検事たちが組織的に反旗を翻したと主張するものだ。
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▲李蔓欽(イ・マンフム)議政府地検長。写真=ニュース1
盧万錫(ノ・マンソク)検察総長(検事総長に相当)職務代行が「大庄洞開発不正事件」一審判決の控訴を放棄するや、現職検事長25人が声明などを出し、盧万錫代行の辞任を事実上、要求した。これに対して与党・共に民主党は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領派の検察によるクーデターだ」と攻撃した。盧万錫代行の適切な控訴放棄方針に対し、親・尹錫悦派検事たちが組織的に反旗を翻したと主張するものだ。
【時系列で見る】「控訴放棄」に至るまでの流れ
しかし、盧万錫代行に辞任を要求している検事長25人のうち、16人は李在明(イ・ジェミョン)政権発足後に検事長に昇進していたことが分かった。しかも、文在寅(ムン・ジェイン)政権時に中心的な地位に就き、尹錫悦政権時に閑職に追いやられた人々も数人含まれている。法曹関係者の間では「共に民主党など与党関係者が『親・尹錫悦派』というレッテルを貼り、事案の本質をうやむやにしようとしている」という声もある。
盧万錫代行の辞任を要求している地検長のうち、李蔓欽(イ・マンフム)議政府地検長やソ・ジョンミン大田地検長ら9人は現政権発足後の今年7月に検事長に昇進した。李蔓欽地検長は文在寅政権時期に大検察庁(最高検察庁に相当)刑事第2課長など主要職務を務めたが、前政権時は法務研修院鎮川本院総括教授などの閑職に追いやられていた。
盧万錫代行の辞任を要求している大検察庁部長級の7人のうち、車淳吉(チャ・スンギル)大検察庁企画調整部長ら4人も同時期の検事長昇進人事に含まれている。車淳吉部長は文在寅政権時、法務部公共刑事課長や政策企画団長などの要職を務めたが、尹錫悦政権では検事長に昇進できなかった。車淳吉部長は今年4月、ソウル高等検察庁刑事部長として、金建希(キム・ゴンヒ)夫人の「ドイツ・モータース株価操作」疑惑の再捜査を決め、特別検察官(特検)発足前まで再捜査チームを指揮した。水原高等検察庁の李俊範(イ・ジュンボム)次長検事ら高等検察庁の次長検事3人も7月に検事長になった。
前政権で検事長に昇進したものの、現在は閑職にある人々も、盧万錫代行の辞任を求めている。金昌珍(キム・チャンジン)釜山地検長は、尹錫悦政権発足直後、要職の法務部検察課長、ソウル中央地検第1次長を歴任した。だが、ソウル中央地検第1次長時代に金建希夫人の「ディオール・バッグ収賄」疑惑の捜査を指揮し、昨年5月に法務研修院企画部長(検事長)に発令された。検事長に昇進したとはいえ、捜査の第一線からは外されたものだ。
検察のある幹部は「現職検事長の中に『親・尹錫悦派』がいるなんて話になるか。法務部や大検察庁指揮部が圧力をかけたという疑惑を与党が覆い隠し、検察内部を分裂させようという意図だ」と語った。
イ・ミンジュン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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