▲7泊10日の中東・アフリカ歴訪を終えた李在明大統領が11月26日午前、城南市のソウル空港に到着し、金民錫(キム・ミンソク)首相と握手をしているところ。/写真=聯合ニュース
李在明(イ・ジェミョン)大統領が26日、李華泳(イ・ファヨン)元京畿道副知事の裁判で検事4人が退廷したことを巡り、監察を指示した。検事たちは今月25日に水原地裁で開かれた李華泳被告の「検察サーモン飲酒パーティー偽証」関連の裁判で、判事忌避申請を出して退廷した。李被告は既に北朝鮮への違法送金事件で懲役7年8カ月の刑が大法院(最高裁)で確定しており、収監中だが、昨年国会で「サーモン飲酒パーティー」偽..
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▲7泊10日の中東・アフリカ歴訪を終えた李在明大統領が11月26日午前、城南市のソウル空港に到着し、金民錫(キム・ミンソク)首相と握手をしているところ。/写真=聯合ニュース
李在明(イ・ジェミョン)大統領が26日、李華泳(イ・ファヨン)元京畿道副知事の裁判で検事4人が退廷したことを巡り、監察を指示した。検事たちは今月25日に水原地裁で開かれた李華泳被告の「検察サーモン飲酒パーティー偽証」関連の裁判で、判事忌避申請を出して退廷した。李被告は既に北朝鮮への違法送金事件で懲役7年8カ月の刑が大法院(最高裁)で確定しており、収監中だが、昨年国会で「サーモン飲酒パーティー」偽証を行った疑いなどでまたも別の裁判にかけられた。
【写真】北朝鮮の李種革・朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長の隣に李在明・京畿道知事と李華泳・副知事(2018年撮影)
検察は、自分たちが申請した証人の大部分を判事が棄却し、来月この事件を「国民参与裁判」で進めると決めたことを受け「十分な立証機会を付与していない」と反発して退廷した。実際、判事は検察が申請した証人64人のうち6人しか採択せず、残る58人全員を棄却した。もし検察が、裁判部に対する正当な異議申し立てを超えて裁判を妨害したり、判事に対する人身攻撃を行ったりしたのであれば、それに伴う処罰を受けなければならない。だが、李華泳被告の事件における検察の大抵がそれに該当するかどうかは疑問だ。
驚くべきは、李大統領の言及だ。李大統領は、退廷した検事たちに対する監察を指示しつつ「司法府の独立と尊重は三権分立と民主憲政秩序の土台かつ、極めて重要な価値」だと語った。さらに「裁判官に対する冒とくは司法秩序と憲政に対する否定行為」だとした。だが現在、毎日のように司法府の独立を脅かし、裁判官に圧力をかけているのは、与党の「共に民主党」だ。気に入らない判決を出した裁判官に対する侮辱と攻撃は日常化している。大法院長(最高裁長官)の聴聞会、大法官(最高裁判事)増員、判事処罰のための「法歪曲(わいきょく)罪」、事実上の四審制となる裁判訴願に続いて、裁判所行政処を廃止して代わりに司法行政委を置くという案まで進めている。全てが、司法府の独立を崩し、憲政秩序を否定するものだ。李大統領が司法の独立と憲政秩序を敬うのであれば、まずここから正すべきだ。
李大統領は、李華泳被告が有罪判決を受けた北朝鮮違法送金事件に関わっている。今は、裁判が停止されているに過ぎない。この状況で李大統領が李華泳被告の裁判について言及するのは極めて不適切だ。大法院に対する各種の圧力も、大法院が李大統領の選挙法違反事件を有罪の趣旨で破棄差し戻しした後に始まった。最近検察が控訴を放棄した大庄洞問題も、李大統領関連の事件だ。司法に関する政権の多くの措置が、李大統領の事件と直接・間接に関連しているのだ。これではいけない。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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