▲韓悳洙・前首相/写真=ニュース1
韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)前首相が、12・3非常戒厳宣布に関連する内乱重要任務従事の罪により、一審の裁判で懲役23年の刑を言い渡され、法廷拘束された。判事は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の当時の戒厳宣布が憲法秩序を破壊しようとする目的の内乱だったとし、韓・前首相が国務会議(閣議)の招集などを通して内乱に寄与したとする判決を下した。戒厳を刑法上の内乱罪と見なす判決は初めてだ。
【一審まとめ】..
続き読む
▲韓悳洙・前首相/写真=ニュース1
韓国の韓悳洙(ハン・ドクス)前首相が、12・3非常戒厳宣布に関連する内乱重要任務従事の罪により、一審の裁判で懲役23年の刑を言い渡され、法廷拘束された。判事は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の当時の戒厳宣布が憲法秩序を破壊しようとする目的の内乱だったとし、韓・前首相が国務会議(閣議)の招集などを通して内乱に寄与したとする判決を下した。戒厳を刑法上の内乱罪と見なす判決は初めてだ。
【一審まとめ】求刑15年の被告人・韓悳洙に懲役23年
韓国刑法87条は「国家権力を排除したり国憲を紊乱(びんらん)しようとしたりする目的で起こした暴動」を内乱と見ている。判事は、12・3戒厳の布告令を憲法秩序を消滅させようとする目的で発令されたものだと見て、「国憲紊乱」の目的を認めた。また、韓国軍と警察を動員して国会と選挙管理委員会の占拠と出入りの規制を行ったことを暴動と見なした。「上からの内乱」というわけだ。この判決が、来月19日に予定されている尹錫悦・前大統領の内乱容疑の一審裁判に影響を及ぼすことは避けられない。
内乱罪は韓国刑法において最も重い罪種の一つだ。これを適用しようと思ったら、違憲性・違法性にとどまらず一地域の平穏を害するほどの暴動と憲法機能を消滅させようとする確定的な目的が厳格に証明されなければならない。韓国軍の国会進入で国民に衝撃を与えたことは事実だが、わずか6時間で終わった戒厳を、過去の12・12粛軍クーデターや5・18光州民主化運動武力鎮圧のように流血の事態を伴った事件と同じ物差しで審判するのは法理に符合するのかどうか、意見が分かれることもあり得る。この点は尹・前大統領の内乱容疑の一審判決や韓・前首相の控訴審など、後続の裁判を通して厳格に問い詰めるべきだ。
判決は、戒厳当日に韓・前首相が国務会議を通して内乱の手続き的要件を形式的にだが具備するよう仕向けたことで、内乱において重要な役割を果たした―と判示した。戒厳当時の韓・前首相の消極的な行為に問題があったと見ることはできる。だが、それを「戒厳加担」とまで見るべきかどうかについては、論争の余地があり得る。韓・前首相に対する特別検察官(特検)の勾留状を裁判所が棄却したのも、これが理由だ。
韓・前首相は「戒厳を思いとどまらせるために国務会議を建議した」と述べたが、判事は認めなかった。さらには、特検が求刑した懲役15年をはるかに超える23年を言い渡した。韓・前首相など当時の国務委員(閣僚)のほぼ全員が、戒厳に関して全く知らなかった。大統領の指示を受ける下級者の立場でどうしようもなく引っ張り込まれた部分について、過度な判決ではないかどうかも、控訴審で問い詰めなければならない。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com