▲写真=UTOIMAGE
台湾国防部は毎日、台湾海峡周辺海域・領空における前日の午前6時から当日午前6時まで24時間の中国人民解放軍の活動状況をウェブサイトで公表している。しかし、11日の発表は「中国機が探知されなかったため、飛行経路図は提供しない」という内容だった。
この日に限ったことではない。2月26日には中国人民解放軍の航空機8機が確認され、うち6機が台湾海峡の中間線を越え、台湾中部と南西部の領空に侵入した。その前..
続き読む
▲写真=UTOIMAGE
台湾国防部は毎日、台湾海峡周辺海域・領空における前日の午前6時から当日午前6時まで24時間の中国人民解放軍の活動状況をウェブサイトで公表している。しかし、11日の発表は「中国機が探知されなかったため、飛行経路図は提供しない」という内容だった。
この日に限ったことではない。2月26日には中国人民解放軍の航空機8機が確認され、うち6機が台湾海峡の中間線を越え、台湾中部と南西部の領空に侵入した。その前日には30機が確認され、うち22機が中間線を越えた。
台湾国防部にとって、中国軍の戦闘機、爆撃機、偵察機などが台湾の防空識別圏や領空に侵入することは日常茶飯事だった。中国軍機は「自国の領土」と主張する台湾周辺に1日に数十回も出没し、台湾空軍は疲労が蓄積していた。
しかし、あれほど相次いだ中国軍機の機影が台湾周辺から消えた。3月に入ってからは、6日昼に台湾の防空識別圏の南西部に2機侵入したのと、11日に5機が飛来し、3機が台湾の防空識別圏の北部と南西部に侵入しただけにとどまっている。
中国軍の活動状況を収集・分析するPLAトラッカーの創設者ベン・ルイス氏はニューヨークタイムズの取材に対し、「これは従来の行動パターンと比較すると非常に劇的な変化であり、こうした空白は2021年以降で最長だ」と述べた。
ルイス氏によると、2021年には中国軍機の飛行回数が約3週間でわずか5回にとどまったことがあった。当時は台風の通過と一部重なったが、今回は天候も安定していた。
中国軍機が台湾の防空識別圏に侵入した回数は2020年に約390回に増え、昨年には3764回と最多を記録した。1日平均で10.3回に上った。
PLAトラッカーによれば、中国軍機が台湾の防空識別圏を飛行した回数は、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開催される週に減少する傾向があるが、これまではある程度飛行が続いていた。今年の全人代は5日に始まり、12日に閉幕した。
これに関連し、ニューヨークタイムズは、アナリストの話として、トランプ米大統領の北京訪問や習近平国家主席との首脳会談(3月31日~4月2日)を控えた準備過程の可能性があるとしたほか、原油価格の上昇に伴い中国が燃料を節約している面もあると報じた。
台湾国防安全研究院の欧錫富・研究副執行長は「トランプ政権がイランと戦争している状況で、習近平は自身が余計な厄介事をつくり出しているとトランプに思われたくないはずだ」と述べた。首脳会談がスムーズに進行し、中国を米国と同等の大国としてアピールする狙いだ。
別の専門家は、最近の飛来減少は中国空軍内部の粛清による影響の可能性があると指摘した。台湾を担当する東部戦区を含む中国軍では、幹部や司令官に対する大規模な粛清が行われた。
一方、米シンクタンク「ナショナル・アジアリサーチ・ビューロー」のトリスタン・タン研究員は、中国空軍が訓練方法を変えただけではないかとみている。タン氏は「既に昨年から中国軍機の侵入がない日が増えた。現在の状況は実際には半年以上続いている変化だ」と指摘した。
しかし、多くの専門家は北京が差し迫った軍事行動に先立ち、意図的に緊張を和らげているという見方には反論した。
中国国防省は中国軍機の「消失」について公式なコメントを出していない。台湾の顧立雄国防部長(国防相に相当)は「中国軍機の減少で中国の軍事的脅威が低下したと解釈すべきではない。戦闘機が来るかどうかだけでなく、さまざまな指標を総合的に判断すべきだ」と述べた。
実際中国海軍による台湾周辺での活動は引き続き探知されている。米シンクタンク国際戦略問題研究所(CSIS)のチャイナ・パワー・プロジェクト担当者ブライアン・ハート氏は、ニューヨーク・タイムズに対し「台湾周辺で報告されている中国海軍の艦船数には同様の減少は見られない」と述べ、中国軍機消失の理由を断定するのは困難だとした。
台湾政府と中国軍ウォッチャーは、中国の全人代閉幕後に中国軍機の侵入が再び増加するかどうかに注目している。
イ・チョルミン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com