韓国検察当局は3日までに、共に民主党の党大会における現金入り封筒ばらまき疑惑に関連し、現金300万ウォン(約32万円)を受け取った疑いが持たれた現職・元国会議員10名について「嫌疑なし」の判断を下し、不起訴としたことが確認された。重要証拠として示されたイ・ジョングン元民主党事務部長の携帯電話録音ファイルについて、裁判所が違法に収集された証拠と判断したため、検察は最終的に嫌疑なしとした格好だ。これ..
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韓国検察当局は3日までに、共に民主党の党大会における現金入り封筒ばらまき疑惑に関連し、現金300万ウォン(約32万円)を受け取った疑いが持たれた現職・元国会議員10名について「嫌疑なし」の判断を下し、不起訴としたことが確認された。重要証拠として示されたイ・ジョングン元民主党事務部長の携帯電話録音ファイルについて、裁判所が違法に収集された証拠と判断したため、検察は最終的に嫌疑なしとした格好だ。これにより、宋永吉(ソン・ヨンギル)元民主党代表をはじめ、民主党の現職・元議員多数が関与した事件は、検察の捜査着手から3年で終結した。事件が表面化すると、民主党は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権の政治的報復だ」「たかだか300万ウォンのことで騒ぐのか」と言ったが、その言葉通りに検察の捜査はうやむやになった。
ソウル中央地検反腐敗捜査2部は、3月中旬ごろに現金入り封筒を受領した疑いがある民主党の▲金映豪(キム・ヨンホ)▲閔炳徳(ミン・ミョンドク)▲朴省俊(パク・ソンジュン)▲白恵蓮(ペク・ヘリョン)▲田溶冀(チョン・ヨンギ)の各議員と▲朴英淳(パク・ヨンスン)▲金南局(キム・ナムグク)▲金承南(キム・スンナム)▲李竜彬(イ・ヨンビン)の各元議員、事件当時民主党所属だった祖国革新党の黄雲夏(ファン・ウンハ)議員ら計10名を嫌疑なしとした。2024年7月に検察の取り調べを受けた朴英淳元議員を除く議員は検察の出頭要請に応じなかった。こうした中、同年12月に尹錫悦前大統領による非常戒厳後、民主党主導で国会がソウル中央地検中枢部に対する弾劾訴追案を可決したことで、検察の捜査は停滞した。昨年6月に李在明(イ・ジェミョン)政権が発足した後、現金入り封筒事件に対する検察の捜査は事実上ストップし、関連議員が嫌疑なしとされた格好だ。
この事件は宋永吉元代表が民主党代表に選出された21年5月の党大会を前に、宋元代表の予備選選対と尹官石(ユン・グァンソク)元議員が民主党議員約20名に対し、現金300万ウォンが入った封筒(総額6000万ウォン)を配布したとされる疑惑だ。検察は23年4月に初の強制捜査に乗り出し、同年8月に現金入り封筒を準備した罪で尹元議員を起訴した。検察は2024年1月、金銭封筒の作成・散布について報告を受け承認した罪で宋元代表を起訴した。24年2月、検察は尹元議員を現金入り封筒に国会議員にを渡した罪で、許琮植(ホ・ジョンシク)議員、李成万(イ・ソンマン)、林鍾声(イム・ジョンソン)の各元議員を現金入り封筒を受け取った罪でそれぞれ起訴した。しかし、尹元議員が現金入り封筒を準備した罪で24年10月に大法院で懲役2年の刑が確定しただけで、この事件で起訴されたそれ以外の現職・元議員は全員の無罪が確定した。
現金入り封筒のやり取りの疑いを受けている尹官石、李成万、林鍾声の各元議員と許琮植議員は24年8、9月の一審で有罪判決が出た。しかし、昨年の二審では「イ・ジョングン録音ファイル」が違法に収集された証拠と判断され、無罪となった。イ・ジョングン氏に録音ファイルを検察に任意提出する意思があったかどうかは不明だという趣旨だった。
李成万元議員は昨年2月に最高裁で無罪が確定した。宋元代表も関連容疑で昨年1月の一審、今年2月の二審で無罪判決を言い渡された。検察は現金入り封筒授受容疑を巡り、宋元代表については上告を断念。尹官石、林鍾声の各元議員と許琮植議員については上告を取り下げ、無罪が確定した。
法曹界の一部からは、現金受領の疑いが持たれた民主党の現職・元議員の無罪が裁判所で確定するか、検察で不起訴処分になったからといって、現金入り封筒ばらまき疑惑が完全に解消されたわけではないとの指摘が出ている。裁判所が検察の証拠収集過程など捜査手続きを問題視し、無罪と判断しただけだからだ。 イ・ジョングン録音ファイルを合法的な証拠として認めた許議員らの一審判決は、民主党党大会で現金入り封筒がばらまかれたことを認めつつ、「選挙人を買収する不正行為は党の意思を歪め、民主主義の根幹を揺るがす重大な犯罪だ」と指摘した。
検察については、捜査過程で手続きをより厳格に守るべきだったという声もある。法曹界関係者は「検察はイ・ジョングン氏から任意提出ではなく、追加で捜索令状を取得して証拠を確保するか、裁判所で最初に違法な証拠収集との判断が出た際に別の証拠を探すべきだった」と述べ、「検察が適切に捜査していれば、党大会で金銭が行き交ったにもかかわらず、関係者の大半を処罰できないという事態は起きなかったはずだ」と語った。
ユ・ヒゴン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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