▲F35A戦闘機が巡航ミサイル・無人攻撃機の役割を果たす訓練用標的に向けてAIM9X空対空ミサイルを発射している様子。/写真提供=韓国空軍
【NEWSIS】中国が、人工知能(AI)を電子戦と結び付けて軍の通信やレーダー、電波かく乱能力を引き上げる、いわゆる「AIプラス」電子戦の技術開発を加速している。
香港紙サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)は26日、中国の防衛産業分野の専門家たちが、AIと電波物理学を結合させて電磁スペクトラムを掌握する新たな軍事技術構想を提示した、と報じた。
報道によると中国の研究陣は先月発表した論文で..
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▲F35A戦闘機が巡航ミサイル・無人攻撃機の役割を果たす訓練用標的に向けてAIM9X空対空ミサイルを発射している様子。/写真提供=韓国空軍
【NEWSIS】中国が、人工知能(AI)を電子戦と結び付けて軍の通信やレーダー、電波かく乱能力を引き上げる、いわゆる「AIプラス」電子戦の技術開発を加速している。
香港紙サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)は26日、中国の防衛産業分野の専門家たちが、AIと電波物理学を結合させて電磁スペクトラムを掌握する新たな軍事技術構想を提示した、と報じた。
報道によると中国の研究陣は先月発表した論文で、AIを電波の伝搬(でんぱ)原理と組み合わせれば、軍の通信やレーダーを従来よりも高速かつ知能的で、かく乱に強いシステムに変えることができると主張した。
研究陣は、こうした技術が通信、電波かく乱、レーダー運用の方式を組み替えることで、中国が「新たな形態の戦争」で優位を占めることに寄与できる―と考えた。
この研究は、先月29日に中国の学術誌『指揮控制与仿真 Command Control & Simulation(指揮統制とシミュレーション)』に載った。研究チームを率いたのは、中国電子情報技術研究院と電磁波伝搬国家重点実験室所属の首席エンジニアだ。
電子戦は、これまで敵の通信やレーダーの信号をかく乱したり、だましたり、傍受したりする方法に焦点を合わせていた。だが、ドローンが群れを成して動き、極超音速ミサイルが戦場のスピードを引き上げる中、従来のやり方だけでは複雑かつ急速に変化する信号環境に対応するのは難しい、という指摘がなされている。
電磁スペクトラムは、軍の通信、レーダー、ドローン操縦、ミサイル誘導信号が行き来する「見えない戦場」だ。中国の研究陣は、AIがこの空間の変化をリアルタイムで分析し、敵のかく乱や追跡に対応して周波数や信号の経路、レーダーの運用方式を素早く調整できると考えた。
米国も既に軍事作戦にAIを活用しているといわれている。SCMPは、米戦争省(国防総省)がイランの標的を空襲する過程でAIを使ったと伝えられている、と紹介した。
ただし、先端兵器システムも電子戦環境で弱点をあらわにしかねないという評価が出ている。SCMPは、F35ステルス戦闘機のような先端兵器システムも電子戦環境では脆弱(ぜいじゃく)性をあらわにしかねず、イラン防空網が米国の電子戦システムの弱点を突いた事例を取り上げた。
中国の「AIプラス」電子戦構想は、今後の米中軍事技術競争の新たな軸になる可能性が高い。SCMPは、通信網やレーダー、かく乱能力が戦場の勝敗を決める中心的な要素に浮上し、電磁スペクトラムを巡る競争もいっそう激しくなるだろうとの見方を示した。
パク・ヨンファン記者
NEWSIS/朝鮮日報日本語版
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