▲北朝鮮の女子サッカーチーム「ネゴヒャン女子蹴球団」のリ・ユイル監督は、優勝後の記者会見で、韓国人記者の「北側」という表現に対し、公式国名の使用を要求して抗議した後、席を立った。/ニュース1
北朝鮮の女子サッカーチーム「ネゴヒャン(わが故郷)女子蹴球(しゅうきゅう)団」が最近、韓国を訪問し、激しい試合を繰り広げた。この来韓ニュースを耳にした瞬間、今年2月に金正恩総書記が第9回党大会後に開かれた軍事パレードで発した言葉が思い浮かんだ。彼は当時「韓国との関係において残されたものは何もなく、あるとすればわが国の国益に基づいた冷静な計算と徹底した対応だけだ」と述べた。
この発言は韓国への非難..
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▲北朝鮮の女子サッカーチーム「ネゴヒャン女子蹴球団」のリ・ユイル監督は、優勝後の記者会見で、韓国人記者の「北側」という表現に対し、公式国名の使用を要求して抗議した後、席を立った。/ニュース1
北朝鮮の女子サッカーチーム「ネゴヒャン(わが故郷)女子蹴球(しゅうきゅう)団」が最近、韓国を訪問し、激しい試合を繰り広げた。この来韓ニュースを耳にした瞬間、今年2月に金正恩総書記が第9回党大会後に開かれた軍事パレードで発した言葉が思い浮かんだ。彼は当時「韓国との関係において残されたものは何もなく、あるとすればわが国の国益に基づいた冷静な計算と徹底した対応だけだ」と述べた。
この発言は韓国への非難の次元を超え、南北関係を徹底的に利害関係に基づいた「国家対国家の関係」として固定化するという宣言だった。北朝鮮は最近、憲法と党規約を改正して統一や同族という概念さえも消去し、南北関係の枠組みそのものをなくそうとしている。今回の選手団派遣もまた、北朝鮮式「国益計算法」の延長線上で理解すべきだ。北朝鮮の立場からすれば、スポーツは露骨な政治宣伝よりもはるかに効率的な政治的道具だ。スポーツの舞台を通じて、自らが主張する「二国家論」を自然に刷り込もうとしたのである。
現実的な計算も働いている。北朝鮮の女子サッカーは、かなりの競争力を備えた種目だ。過去の対戦では韓国に3対0で勝利したこともあり、国際舞台でも強豪として評価されてきた。北朝鮮はこうした自信を基に、選手団の訪韓を決定した可能性が高い。勝利によって体制の優越性を宣伝し、賞金で経済的な実益まで得られるのであれば国益に合致する。韓国に比べて著しく劣勢な男子サッカーであれば選手団を派遣することはなかっただろう。これこそが北朝鮮式「国益計算法」である。
北朝鮮の「故郷体育団」は、金総書記の警護を専任する護衛総局所属だ。金総書記の個人体育団と言っても過言ではない。北朝鮮体制において、最高指導者と直接結びついた組織の意味は特別だ。スポーツチームというより、権力の私的組織に近い。金総書記はバスケットボールを楽しんでいた時代に、自身の専用チーム「稲妻チーム」と「雷チーム」を運営していた。護衛総局所属として「鯉明水サッカー団」も活動した。こうしたチームの勝利は、そのまま指導者の業績として認識される。
今回韓国を訪問した女子サッカー選手たちの体格は、西側の選手たちに引けを取らなかった。体格と体力、試合運営能力のすべてがかなりの水準にあった。これは金総書記の直接的な関心と支援なしには不可能なことだ。最高水準の選抜と訓練、栄養供給が行われていることを裏付けている。食糧難と経済難に苦しむ住民たちとは異なり、体制宣伝に活用される分野には資源が集中する北朝鮮体制の一面を示す事例だ。
今回の試合で、私は自由民主主義体制が持つ品格と余裕を改めて確認した。空港では市民団体が北朝鮮選手団を歓迎し、競技場では市民合同応援団が南北の選手たちに声援を送った。相手が北朝鮮だからといって敵意を露にすることはなかった。スポーツそのものを尊重し、選手たちを丁重に扱う姿から大韓民国社会の開放性と自信がはっきりと表れていた。
一方、北朝鮮選手団の様子は痛ましいものだった。入国手続きの際、自分たちを歓迎する韓国国民に目もくれず、無表情で宿泊施設に移動した。試合の前後、北朝鮮の監督は沈黙と硬直した態度を貫き、合同応援団に対して「関心がない」という意思を示した。面識のない人々が手を振って応援してくれたにもかかわらず「ありがとう」という一言さえ自由に口にできない姿に、心が重くなった。
もちろん、彼ら個人を責めることはできない。北朝鮮国外での言葉や表情は単なる表現ではなく、体制の監視と評価を意識しなければならない問題だ。南側に好意的な態度を見せたという理由だけで重大な不利益を被る可能性がある。その恐怖が言動を統制し、感情を抑え込んだのだろう。結局、彼らの行動は体制への忠誠というより、生存のための選択に近いものだった。自由に笑い、挨拶し、感謝することさえ制約される現実は、北朝鮮体制の限界だ。
「ネゴヒャン女子蹴球団」の監督は優勝後の記者会見で、韓国メディアが「北側の女子サッカー」と表現したことに「国名を正しく呼べ」と抗議し、硬い表情で会見場を後にした。これは当局の事前の指示か、監督の過剰な忠誠心から生じた突発的な行動と見られる。北朝鮮は正常な国家になると言っているが、正常な国家になるにはまだ程遠いと私は思う。
今回の試合はサッカー以上の意味を残した。私たちは同じ競技場で時間を共にしたが、互いに全く異なる体制で生きる二つの集団の姿を見た。一方は相手に向かって自由に拍手や声援を送ることができる社会であり、もう一方は歓待の前でも心を隠し、感情を抑えなければならない社会だ。その場面を通して、私たちは北朝鮮体制の素顔と自由民主主義の価値を改めて噛みしめることになる。
リ・イルギュ元キューバ駐在北朝鮮大使館政治参事
※ 本記事はAIで翻訳されています。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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