▲申真諝九段が、AIを形象化した画面の前で着手している。/写真=韓国経済新聞
囲碁世界ランキング1位の申真諝(シン・ジンソ、26歳)九段が、人工知能(AI)「KataGo(カタゴ)」と繰り広げた対決で、最終成績2勝1敗で勝利した。申真諝九段は21日、ソウル市中区の韓国経済TVスタジオで開かれた「SSEN数学・韓経 棋神戦」最終第3局で、KataGoを相手に221手で黒11目半勝ちを収めた。第1局で中押し負けを喫した申九段は、第2局の4目半勝ちに続き、この日は終始一貫して局..
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▲申真諝九段が、AIを形象化した画面の前で着手している。/写真=韓国経済新聞
囲碁世界ランキング1位の申真諝(シン・ジンソ、26歳)九段が、人工知能(AI)「KataGo(カタゴ)」と繰り広げた対決で、最終成績2勝1敗で勝利した。申真諝九段は21日、ソウル市中区の韓国経済TVスタジオで開かれた「SSEN数学・韓経 棋神戦」最終第3局で、KataGoを相手に221手で黒11目半勝ちを収めた。第1局で中押し負けを喫した申九段は、第2局の4目半勝ちに続き、この日は終始一貫して局面を主導し、逆転勝利を完成させた。
【写真】AIとの対極に臨む李世ドル
申真諝九段が2つの石をあらかじめ置いて打つ、2子局と呼ばれる「置き碁(ハンデ戦)」だったが、現存最強の囲碁AIを破ったことは意味が大きいと評価されている。AIが急速に発展しても、人間だけができる思考の力が依然として通用することを示した格好だ。申真諝九段は「AIは完璧であること自体が(むしろ)弱点のようだ」とし、「人間は状況に応じて勝負手や妙手を繰り出すのが魅力」と語った。
今回の対決は、2016年の李世ドル(イ・セドル)九段とAlphaGo(アルファゴ)の対局10周年を記念して企画された。当時、李世ドル九段が互先(ハンデなしの対局)で1勝4敗を喫すると囲碁界は大きな衝撃に包まれたが、現在はどのプロ棋士もAIに勝てるとは考えていない。このため、世界1位の申真諝九段であっても、2子局でKataGoに勝つのは難しいとの見方が支配的だった。申真諝九段自身も対局前、KataGoに勝つ確率を10%程度と見込んでいた。現在のKataGoの実力は、10年前のAlphaGoが3子を置いて打ってようやく互角になるレベルと評価されているほどだ。
21日の最終局でKataGoは、前の2局とは異なり初手で左上隅の「小目(こもく)」を選んだ。練習対局でよく見せた手だった。申真諝九段は、第2局のように右下隅の「星」に打つ定石で進めることもできたが、右下隅の小目に石を置いた。申九段は「第2局と同じやり方で勝ちたくはなかったので小目を選んだ」と語った。さらに申九段は「ある瞬間からこの囲碁は負けられないと思った」とし、「もっと厳しい条件にも挑戦したい」と付け加えた。
なお申真諝九段は対局料と勝利手当など2億5000万ウォン(現在のレートで約2750万円)と、副賞としてジェネシス「G90」を獲得した。申九段は「免許がないので(車を運転するかどうかは)考えてみなければならない」と語った。
ヤン・スンス記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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