横行する違法行為も中国サッカーの発展を阻んでいる。中国のプロリーグではこれまでも大きな八百長問題が発覚しているが、今も賭博などの問題と無関係ではない。選手たちがグルになって監督を追い出したり、コネで選手が選ばれたりするなども風潮も相変わらずだ。
一人っ子政策で1家庭に子ども1人しかいないため、大事に育てられ「小皇帝」になった若者たちは団結精神や協調性がないとの見方もある。このため個人競技には強いが、チーム競技では弱いというのだ。事実、中国のサッカーは5-6年後代表チームの主軸となるユースレベルでも苦戦を強いられている。中国はU-17(17歳以下)W杯に2007年から6回連続出られないでいる。
大韓サッカー協会のイ・ヨンス技術委員長は「サッカーではまだ韓国の方が中国より優位に立っているのは事実だ」としながらも「中国の台頭が本格的に始まれば、世界のサッカー界に地殻変動が起こるはずだ。韓国も事前に備えなければならない」と語った。