THAAD:配備反対派が道路封鎖、停滞する基地工事

 だがTHAAD反対派団体などがその後も道路をふさぎ続け、警察がこれを事実上放置する中、工事の遅れによる問題が半年以上も尾を引いているのだ。韓国軍の消息筋は「在韓米軍はTHAAD配備に関して韓国政府に対し、失望を超えて、今や諦めの段階に至っているようだ」と語った。在韓米軍の関係者は「当初からTHAADに否定的だった文在寅政権は、南北関係改善の雰囲気の中で、事実上THAAD問題から手を引いているようだ。韓国政府の意思が全く見られない」と語った。

 朴元坤(パク・ウォンゴン)韓東大学教授は「THAADに関連して、韓国政府は中国や北朝鮮の顔色をうかがっているようだ」と語った。中国は在韓米軍のTHAAD配備に対し、韓国に通商報復措置を取るなど激しく反対した。すると韓国政府は「THAADを追加配備せず、米国のミサイル防衛(MD)システムに加わらず、韓米日3カ国軍事同盟を結ばない」という「三不」の立場を表明した。

 北朝鮮もまた、THAADの在韓米軍配備が持ち上がった2014年からTHAADを強く非難してきた。韓国政府は南北首脳会談など韓半島(朝鮮半島)の情勢変化により、THAAD撤収まで念頭に置いているのではないかという指摘もある。丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部(省に相当)長官は最近「韓半島非核化が実現したら、星州に配備されたTHAADも撤回されるだろう」と主張した。

 尹徳敏(ユン・ドクミン)元国立外交院長は「THAADは韓米間の安全保障問題を超え、信頼問題になった。韓国が中国・北朝鮮のことばかり考えてTHAADを配備するかどうか決めようとしたら、韓米同盟に深刻な悪影響を及ぼすだろう」と語った。

チョン・ヒョンソク記者 , 星州=クォン・グァンスン記者
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