「父がチョ・ミン氏の経歴ねつ造を助け、私もチョ・グク教授に助けられた」

 2人のインターン証明書は当時、ソウル大公益人権法センター長だった韓寅燮(ハン・インソプ)教授の名義で発行された。ところが、A氏は検察に対し、「韓教授の名前を聞いたことがない」と語った。証明書がどういうプロセスを経て発行されたのか知らなかったことを意味するものだ。検察は虚偽のインターン証明書を実際に発行した人物はチョ元長官だとみている。検察は昨年、チョ元長官のソウル大研究室から押収したパソコンからチョ・ミン氏とA氏のインターン証明書のファイルを発見したという。昨年7月29日に最終作成され、2日後に出力された痕跡もあった。娘のチョ・ミン氏が同じ時期、張教授に「父(チョ元長官)から(自分とA氏の)インターン証明書を受け取り、自分が漢栄外国語高校に提出する」と伝えた電子メールも公開された。

 チョ・ミン氏は昨年8月、自身が医学論文の第1著者として搭載されたことが「特別扱い」だったとして論議を呼ぶと、A氏に電話をかけたという。A氏の陳述によれば、「第1著者としての記載に問題はないと説明する文章を作成し送ってほしい」という内容だったという。A氏はすぐ横にいた父親の張教授が電話を代わり、「私が責任を持つから心配するな」と語ったのをはっきり覚えていると証言した。張教授は最近、チョン・ギョンシム氏の裁判に証人として出席し、チョン氏とチョ・ミン氏をかばう発言を行い、裁判長から「(チョン氏側の)弁護人なのか」とたしなめられた。

 これについて、チョン氏側は「A氏の記憶は不正確だ」と反論した。チョン氏の弁護団は「09年のソウル大でのセミナー映像にはA氏も登場しない」と指摘した。A氏はセミナーに出席しておらず、A氏が現場でチョ・ミン氏を見かけなかったとする陳述は信ぴょう性を欠くとの主張だ。これに対し、A氏は「当日セミナーでチョ・ミン氏を見かけなかったのは確実だ」と語った。

キム・アサ記者
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