■「李同国のようになりたい」
最初は慣れなかった韓国にも少しずつ慣れていった。まだ言葉の抑揚には日本人が話しているような感じもあるが、かなりうまく韓国語が駆使できるようになった。6歳の息子を見ていて韓国語を教わることもあるという。K-POPファンでもある。日本では少女時代、KARAなど女性アイドルグループの歌が好きだったが、最近はBTS(防弾少年団)が好きだそうだ。チキンのようなデリバリー料理のとりこになり、妻と一緒に服を買いに行くのも好きだという。
韓国人選手では、今シーズン限りで引退した李同国(イ・ドングク、41)がロールモデルだ。安柄俊は「Kリーグ最強チームである全北現代モータースで長年ストライカーとして活躍するのは容易ではなかったでしょう。そのよう着実に活躍しながら選手生活を続けたいです」と言った。
今季で水原FCとの契約が終了した安柄俊は、日本のJリーグに復帰するか、水原FCと契約を更新するかで悩んでいるという。安柄俊は「私に向かって『コリアンドリームを成し遂げたではないか』と言う人もいますが、まだ不十分だ。これまで道端によくある草のように粘り強く耐えてきたから、どこでプレーしてもさらに一生懸命頑張ります」と語った。