検察に再度移管された李盛潤事件…法務部は捜査チームを解体

中心的な検事2人の派遣延長などを拒否
召喚に応じない李盛潤地検長の捜査に支障

 任部長検事は出国禁止措置に関与した容疑で拘束令状が請求されていた車圭根(チャ・ギュグン)法務部出入国・外国人政策本部長を、金検事は出国禁止措置を実行したイ・ギュウォン検事をそれぞれ調べていた。ある法曹関係者は「捜査の中心人物の残留を妨げるのは、人事を通した捜査妨害」と批判した。

 これに先立ち12日午前、キム・ジンウク公捜処長は「捜査に専念できる現実的条件が整っていない」とし、同事件を再び検察に移管すると表明した。現職検事の不正疑惑なので直接捜査を優先的に検討したが、検事や捜査官の選抜に3-4週間以上かかる点を考慮した措置だ。

 事件は再び検察に戻ったが、派遣延長不承認決定に伴い、李盛潤(イ・ソンユン)ソウル中央地検長などに対する残りの捜査にも大きな支障が生じることになった。李地検長は大検察庁反腐敗・強力部長を務めていた2019年6月、水原地検安養支部がイ・ギュウォン検事(当時は大検察庁過去史真相調査団所属)を虚偽出国禁止書類作成の容疑で捜査しようとすると、これを妨害した疑いが持たれている。李地検長は捜査チームの数度にわたる召喚に応じず、陳述書だけを提出した状態だった。李地検長に対する召喚および応じない場合の逮捕状請求の可能性まで取り上げられているが、捜査チームが縮小されたことで、これすら不透明になった。また車圭根本部長に対する令状再請求、4度の召喚取り調べを受けたイ・ギュウォン検事に対する拘束令状請求、車本部長の「上」に相当する朴相基(パク・サンギ)元法相およびキム・オス元次官などに対する取り調べ計画も変動は避けられなくなった。

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ヤン・ウンギョン記者 , パク・サンヒョン記者
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